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ドイツで1871年から1994年にかけて施行された男性同性愛を禁止する法律のもと、愛する自由を求め続けた男の20年以上にわたる闘いを描いたドラマ。
第2次世界大戦後のドイツ。男性同性愛を禁じる刑法175条のもと、ハンスは性的指向を理由に何度も投獄されていた。同房になった殺人犯ヴィクトールはハンスを嫌悪するが、ハンスの腕に彫られた番号を見て、彼がナチスの強制収容所から刑務所へ送られてきたことを知る。信念を貫き繰り返し懲罰房に入れられるハンスと、長期の服役によって刑務所内での振る舞いを熟知するヴィクトールの間には、いつしか固い絆が芽生えはじめる。
「希望の灯り」のフランツ・ロゴフスキがハンス、「ワイルド わたしの中の獣」のゲオルク・フリードリヒがヴィクトールを演じた。監督・脚本はオーストリア出身のセバスティアン・マイゼ。2021年・第74回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞。
ネット上の声
- 【近代ドイツの悪法、男性同性愛を禁じた刑法175条に対し、人間の尊厳を求め長年抵抗した男と、同房になった男との20年に亘る関係性の変遷を描いた作品。ラストシーンは多様な解釈が出来ると思います。】
- 自由とは名ばかりの時代を生きる人々への応援歌
- In Prison for Different Reasons
- フリーセッション
ヒューマンドラマ
- 製作年2021年
- 製作国オーストリア,ドイツ
- 時間116分
- 監督ゼバスティアン・マイゼ
- 主演フランツ・ロゴフスキ
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2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。「イタリア映画祭2024」(2024年5月1~6日=東京・有楽町朝日ホール/5月18、19日=大阪・ABCホール)で上映。
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国イタリア,スイス
- 時間180分
- 監督ジョルジョ・ディリッティ
- 主演フランツ・ロゴフスキ
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旧東ドイツの巨大スーパーを舞台に、社会の片隅で助け合う人々の日常を穏やかにつづったヒューマンドラマ。旧東ドイツ生まれの作家クレメンス・マイヤーの短編小説「通路にて」を、同じく旧東ドイツ出身のトーマス・ステューバー監督が映画化した。ライプツィヒ近郊の田舎町に建つ巨大スーパー。在庫管理係として働きはじめた無口な青年クリスティアンは、一緒に働く年上の女性マリオンに恋心を抱く。仕事を教えてくれるブルーノは、そんなクリスティアンを静かに見守っている。少し風変わりだが素朴で心優しい従業員たち。それぞれ心の痛みを抱えているからこそ、互いに立ち入りすぎない節度を保っていたが……。「未来を乗り換えた男」のフランツ・ロゴフスキが主演を務め、ドイツアカデミー賞で主演男優賞を受賞。マリオン役に「ありがとう、トニ・エルドマン」のサンドラ・ヒュラー。2018年・第68回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品。
ネット上の声
- まだるっこいが喪われた祖国への想いを感ず
- あなたの笑顔は、私を笑顔にしてくれる
- 心地イイ余韻に浸ることができる作品
- 緊迫感のある静かな映画
ヒューマンドラマ
- 製作年2018年
- 製作国ドイツ
- 時間125分
- 監督トーマス・シュトゥーバー
- 主演フランツ・ロゴフスキ
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ベルリンの街で出会ったスペイン人女性と4人の青年に降りかかる悪夢のような一夜を、全編140分ワンカットで描いた新感覚クライムサスペンス。わずか12ページの脚本をもとに俳優たちが即興でセリフを発し、撮影中に発生したハプニングもカメラに収めながら、ベルリンの街を疾走する登場人物たちの姿をリアルタイムで追う。3カ月前に母国スペインからドイツにやって来たビクトリアは、クラブで踊り疲れて帰宅する途中、地元の若者4人組に声をかけられる。まだドイツ語が喋れず寂しい思いをしていた彼女は4人と楽しい時間を過ごすが、実は彼らは裏社会の人物への借りを返すため、ある仕事を命じられていた。監督は「ギガンティック」のゼバスティアン・シッパー。2015年ベルリン国際映画祭で最優秀芸術貢献賞を受賞、ドイツ映画祭でも作品賞をはじめ6冠に輝いた。15年・第28回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門で上映。
ネット上の声
- ただのチンピラが警官に発砲したり、逃走中潜伏するホテルが高級ホテル...
- ワタシ的にはあらすじにダマされたと思った
- ワンカット手法以外の評価のしようがない
- 全編ワンカットのクライムサスペンス
ヒューマンドラマ
- 製作年2015年
- 製作国ドイツ
- 時間140分
- 監督ゼバスチャン・シッパー
- 主演ライア・コスタ
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「東ベルリンから来た女」で知られるドイツの名匠クリスティアン・ペッツォルト監督が、ファシズムの風が吹き荒れたナチスによる史実と現代の難民問題を重ね合わせ、祖国を追われた人々が希望を求めてさまよう姿をサスペンスフルに描いたドラマ。原作は、1930~40年代にかけて、ナチス政権下のドイツから亡命した小説家アンナ・セーガースによる「トランジット」。ドイツで吹き荒れるファシズムから逃れてフランスにやってきた青年ゲオルクは、パリからマルセイユへと流れ着く。偶然の成り行きから、パリのホテルで自殺した亡命作家ヴァイデルに成りすますことになったゲオルクは、そのまま船に乗ってメキシコへ行こうと思い立つ。そんな時、必死に人捜しをしている黒いコート姿の女性マリーと出会ったゲオルクは、ミステリアスな雰囲気を漂わせる彼女に心を奪われる。夫を捜しているというマリーだったが、その夫こそゲオルクが成りすましているヴァイデルのことだった。2018年・第68回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品作品。
ネット上の声
- 『大いなる自由』『希望の灯り』等で素晴らしい演技を魅せている今後も期待のフランツ
- パズルが少しずつ組み合わさっていって、またパラパラと散っていくような印象
- 映画には 観客に想像する余地を与えることも必要
- ドイツ語、フランス語、英語が混在する中…
ヒューマンドラマ
- 製作年2018年
- 製作国ドイツ,フランス
- 時間102分
- 監督クリスティアン・ペッツォルト
- 主演フランツ・ロゴフスキ
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「東ベルリンから来た女」のクリスティアン・ペッツォルトが監督・脚本を手がけ、“水の精・ウンディーネ”の神話をモチーフに描いた恋愛ドラマ。ベルリンの都市開発を研究する歴史家ウンディーネは、アレクサンダー広場に隣接するアパートで暮らしながら博物館でガイドとして働いている。恋人ヨハネスが別の女性に心変わりし悲嘆に暮れる彼女の前に、愛情深い潜水作業員クリストフが現れる。2人は強く惹かれ合い、新たな愛を大切に育んでいく。やがて、ウンディーネが何かから必死に逃げようとしているような違和感をクリストフが感じ取ったことをきっかけに、彼女は自分の宿命に直面することになる。「婚約者の友人」のパウラ・ベーアが神秘的なウンディーネを妖艶に演じ、2020年・第70回ベルリン国際映画祭で女優賞を受賞。クリストフ役に「希望の灯り」のフランツ・ロゴフスキ。
ネット上の声
- ベルリンの街並みを背景にしたミステリーとも捉え難いこのドラマは、欧州諸国における
- 私にとってクリストフの方が「水の精」に感じた。
- 現代のベルリンが精霊物語の舞台になった理由
- そうなんだ、水の精の話なんだ
ファンタジー
- 製作年2020年
- 製作国ドイツ,フランス
- 時間90分
- 監督クリスティアン・ペッツォルト
- 主演パウラ・ベーア