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「私は猫ストーカー」「ゲゲゲの女房」などで知られる鈴木卓爾監督が、講師を務めた映画美学校のアクターズ・コース第1期高等科の実習作品として、同校の生徒たちと作り上げたオリジナル作品。カメラの前に立つキャストがスタッフの担い、地球人と宇宙人が入り乱れて織りなすドタバタを描いた青春群像劇を描いた。遠い星から神を探して長い旅を続けてきたモコモコ星人が、地球へとたどり着く。母船が壊れて帰れなくなった彼らは、とある町の人々をカメラとマイクを使って観察しはじめる。しかし、モコモコ星人には人間のような「わたし」と「あなた」という概念がなく……。
ネット上の声
- 文化祭での映研の発表>インディーズ映画。
- 被写体への愛
- 2021 (61)
ヒューマンドラマ
- 製作年2015年
- 製作国日本
- 時間157分
- 監督鈴木卓爾
- 主演中川ゆかり
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2014年・第36回ぴあフィルムフェスティバルで審査員特別賞を受賞した「人に非ず」の矢川健吾監督による短編映画。
空に浮かぶ謎の黒い物体が日常を侵す世界。町工場で働く女は同僚からフェスに誘われるが、同僚は忽然と姿を消してしまい……。
コロナ禍直前の2019年に制作され、日本を覆う政治不信やパンデミックに対する予感をテーマに描き出す。池袋シネマ・ロサの新人監督特集vol.9「矢川健吾監督特集」(2022年11月5~11日)で劇場公開。
ネット上の声
- 【詳述は、『穴を掘る』欄で】シュールでタイトで気が利いてるが、も少し尺あれば
- 空にうごめく黒いやつ、タワーが崩れる画の予告に惹かれて観に行った
- デストピア感ある、終末感のある世界で、今の状況に近い感覚を味わう
- ヤートナーソレ (ノ^o^)ノ
- 製作年2019年
- 製作国日本
- 時間8分
- 監督矢川健吾
- 主演宮部純子
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「UNloved」「接吻」の万田邦敏監督が、個性的な映画監督を輩出している映画美学校とコラボレーションして生み出した長編作品。仕事や会社、恋人にもうんざりしていたアラサー編集者の響子は、ふとしたきっかけで知り合った携帯電話ショップの販売員・西森に「目の前に与えられたもので満足しろ」と諭される。思いついたように犬になる催眠術をかける西森に、響子は犬になったふりをして応える。翌朝から響子は会社に行くのを辞め、西森の家で犬のふりをして暮らしはじめる。最初は驚いていた西森も、すぐに響子を自分の飼い犬として受け入れ、2人は人間同士の犬と飼い主というおかしな関係に没頭していくが……。映画美学校脚本コースの伊藤理恵による脚本を映画化し、フィクションコースのスタッフ、アクターズコースのキャストが参加している。
ネット上の声
- 実験としての犬・映画・人生
- 二人の間から性行為を排除した主従関係がすこぶるエロい
- 信号を待っている時の力むような泣き方に感動
- 突飛な設定なのに現実的に見せる演出力
ヒューマンドラマ
- 製作年2013年
- 製作国日本
- 時間72分
- 監督万田邦敏
- 主演永山由里恵
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中国の名門・北京電影学院を卒業後、日本に留学して映像制作を続ける中国人女性監督・余園園(ヨ・エンエン)が手がけた長編映画。長編デビュー作「ダブル・ライフ」でSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022の国内コンペティション部門で最優秀長編作品賞を受賞した余監督が、アントン・チェーホフの戯曲「かもめ」にのせて、夫と死別した女性が味わう喪失と再生の日々を描く。
舞台女優の里見春は夫と死別し、心に傷を抱えながらも「かもめ」の公演に挑んでいた。しかし死後に明らかになった夫の秘密と、舞台の役が重なり、やがて演技に支障をきたすようになる。そんな中、夫の愛人を名乗る女性が現れて……。
夫と死別した主人公の里見春役を、劇団「青年団」に所属し、舞台を中心に活動する永山由里恵が担当。永山にとっては、2014年に公開された万田邦敏監督の「イヌミチ」以来の映画主演作となる。亡き夫を巡るもうひとりの登場人物である望月ひかりを、七里圭監督の「Necktie」などに出演してきた菊地敦子が演じた。
ヒューマンドラマ
- 製作年2025年
- 製作国日本,中国
- 時間133分
- 監督余園園
- 主演永山由里恵