中世から現代へ、王と盗賊、支配者と被支配者。繰り返される人間の愚かな歴史を、皮肉とユーモアで描く寓話。
                
                舞台は中世ジョージア、ソ連時代、そして現代のパリ。三つの時代を自在に行き来しながら、同じ顔を持つ男たちの数奇な運命を映し出す。ある時代では国を支配する冷酷な王、ある時代では狡猾な盗賊、そしてまたある時代ではしがない浮浪者。主人公ヴァノの姿を通して、権力者と無法者、富める者と貧しき者の立場が、歴史の中でいかに入れ替わり、繰り返されてきたかを描く。セリフは少なく、映像と音楽が雄弁に物語る、イオセリアーニ監督独特の世界。人間の営みの滑稽さと哀愁が詰まった、壮大な風刺画。
            
            
                
                        ネット上の声
                        
                            
                                - 時代を超えて繰り返される人間の愚かさを描いててすごい。タッチは軽妙なのにテーマは重くて、イオセリアーニ監督ならではの視点が光ってた。歴史好きにはたまらない一本。
- 中世のシーンが絵画みたいで本当に綺麗だった!内容はちょっと難しいけど、映像美だけでも見る価値あるかも。
- 正直、話が色んな時代に飛ぶから少し混乱したw でも、伝えたいことはなんとなく分かった気がする。玄人向けの映画かな。
- ジョージア版『イントレランス』って感じ。どの時代も救いがないけど、どこかユーモラスなのが皮肉で良い。ギロチンのシーンは忘れられない…。
 
            
            
                
                        ヒューマンドラマ
                
            
            
            
            
                
                    - 製作年1996年
- 製作国フランス,スイス,イタリア,ロシア,ジョージア
- 時間122分
- 監督オタール・イオセリアーニ
- 主演アミラン・アミラナシヴィリ