夭折の作家・中上健次が遺した未完のフィルム。監督・青山真治がその眼差しを辿り、路地の奥に潜む物語を紡ぐ。
作家・中上健次が故郷である紀州の「路地」を撮影した、未完の8mmフィルム。その映像を手がかりに、映画監督の青山真治が同じ場所を訪れ、中上の見た風景を追体験するドキュメンタリー。そこには、被差別部落という日本の近代が隠してきた記憶と、今もなお力強く生きる人々の姿があった。過去と現在が交錯し、中上の声と青山監督の視線が重なる時、「路地」に刻まれた物語が静かに浮かび上がる。これは、一人の作家の魂の軌跡を辿る旅の記録。
ネット上の声
- これは「風景映画」か
- 青山真治監督・構成、田村正毅撮影、中上と同郷の井土紀州が、中上の残したフィルムと
- どうしても見るすべかなく、国会図書館で中上健次の研究のためとか理由つけて見させて
- 中上健次作品と距離を取るわけではなく、むしろどっぷりと心酔していることを隠しもし
ドキュメンタリー
- 製作年2000年
- 製作国日本
- 時間64分
- 監督青山真治
- 主演井土紀州