3.11から数年後、とある一日。あの日の記憶を胸に、今を懸命に生きる人々の姿を静かに見つめる群像劇。
東日本大震災から数年の時が流れた日本。人々は日常を取り戻したかのように見えるが、その心には今もあの日の記憶が深く刻まれている。本作は、福島に心を寄せながら、それぞれの場所で生きる人々のある一日を切り取った物語。故郷を離れて暮らす若者、見えない不安を抱える家族、過去と向き合おうとする男。直接的な接点のない彼らの人生が、福島の空の下で静かに交錯していく。失われたものと、それでも続く日々の営み。これは、再生と希望を模索する、現代日本の肖像。
ヒューマンドラマ
- 製作年2012年
- 製作国日本
- 時間45分
- 監督桜井亜美
- 主演長屋和彰