一頭のロバの眼差しを通して、人間の罪深さと無垢な魂の軌跡を静かに見つめる、ロベール・ブレッソン監督の不朽の名作。
フランスの片田舎。一頭のロバ、バルタザールと、彼を愛する少女マリーの幸福な日々。しかし、バルタザールは次々と人手に渡り、人間の持つ強欲、暴力、無関心といった罪の数々をその身に受ける運命。聖者のようにただ耐え忍ぶ彼の生涯は、やがてマリーの過酷な運命とも交錯。言葉を持たない瞳が映し出す、人間の世界の残酷さと、それでも失われない魂の尊厳。静謐な映像で綴られる、魂の叙事詩。
ネット上の声
- 一匹のロバの眼を通して啓示する人間の罪と科、そしてブレッソンの厳しさ
- 綺麗なものは汚され、善良なものは奪われ。
- 美しい少女マリーと、ロバのバルタザール
- マリ―もバルタザールも誰のものでもない
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国フランス,スウェーデン
- 時間96分
- 監督ロベール・ブレッソン
- 主演アンヌ・ヴィアゼムスキー