孤児院から逃げ出した少女の過酷な運命。社会の矛盾を鋭く描く、日本映画史に残るサイレント映画の傑作。
1930年代、昭和初期の日本。孤児院の非道な扱いに耐えかね、脱走した少女すみ子。わずかな希望を胸に大都会・東京の叔父を訪ねるも、待っていたのは冷たい仕打ちとサーカス団への身売りという過酷な運命。搾取され、虐げられながらも、必死に生きる場所を探し求める彼女。社会の矛盾と貧困が、純真な少女から全てを奪い去っていく。日本映画史に刻まれる、衝撃の結末へと向かう無声映画の金字塔。
ネット上の声
- 50銭銀貨の価値は現在では約二千円!
- 古〜い無声映画
- 父親が自殺してしまった少女が住まいと職を転々としながら、凄絶な人生を送る姿を描い
- 教会の園主を見つめる主人公の弱さと狂気を孕んだ上目遣いを捉えたショットが良かった
青春
- 製作年1930年
- 製作国日本
- 時間110分
- 監督鈴木重吉
- 主演高津慶子