華やかな過去を捨て、良家の妻となった元芸者。しかし彼女を待っていたのは、継娘からの冷たい仕打ちだった。
芸者を辞め、資産家の後妻として新しい人生を歩み始めた岸代。しかし、その幸せは長くは続かない。亡き母を慕う先妻の娘・滋子は、岸代を「後釜」と呼び、執拗な嫌がらせを繰り返す。良き母になろうと努める岸代の真心は、頑なな滋子の心に届かない。さらに、夫の事業の失敗が家庭に暗い影を落とし、二人の溝はますます深まっていく。血の繋がらない母と娘、憎しみ合いながらも心の奥底で繋がりを求める二人の葛藤。成瀬巳喜男監督が描く、女性たちの心の機微。
ネット上の声
- 初めての成瀬巳喜男監督作品
- 多用されるズーミングが今見ると古臭いなあ、と思っていたのだが、筑波雪子が娘を取り
- 煙草に火をつける動作でシーンを繋げたり、足元のショットだけで感情を表現したり、洗
- 成瀬巳喜男監督の、遅咲きの助監督の下積み10年を経て、短篇から長編監督に移った初
ヒューマンドラマ
- 製作年1932年
- 製作国日本
- 時間78分
- 監督成瀬巳喜男
- 主演奈良真養