刑務所から出たばかりの男が、過去から逃れるように夏の西ドイツを彷徨う。ヴィム・ヴェンダース監督が描く、孤独な魂のロードムービー。
刑務所から釈放された男、フランツ。彼は自由を手にしたものの、行く当てもなく、過去の仲間からの連絡を避けるようにミュンヘンを彷徨い始める。夏の陽光が照りつける都市の風景は、彼の内面の空虚さを映し出すかのように無機質で、誰と出会っても心の距離は埋まらない。過去という名の亡霊に追われながら、彼はあてのない旅を続ける。それは、安住の地を求める逃避行か、それとも自分自身を探すための巡礼か。果たして、この旅の終わりに彼を待つものとは。孤独と疎外感を静謐な映像で切り取った、記念すべき長編デビュー作。
ネット上の声
- 映画って、ただ煙草吸って、それがモノクロの画面を白くして、毒にはならない会話をし
- 最初からあらゆる作家的特徴を携えていることをうれしく思うが、まあ怠い
- 【幻の映画】有名映画人たち10人の作品をランキング形式で紹介
- ヴェンダースとロビーミュラーによる音楽の為の映画
- 製作年1970年
- 製作国ドイツ
- 時間125分
- 監督ヴィム・ヴェンダース
- 主演ハンス・ツィッシュラー