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「D.I.」の名匠エリア・スレイマンが10年ぶりに長編映画のメガホンをとり、2019年・第72回カンヌ国際映画祭で特別賞と国際映画批評家連盟賞を受賞した作品。スレイマン監督は新作映画の企画を売り込むため、故郷であるイスラエルのナザレからパリ、ニューヨークへと旅に出る。パリではおしゃれな人々やルーブル美術館、ビクトール広場、ノートルダム聖堂などの美しい街並みに見ほれ、ニューヨークでは映画学校やアラブ・フォーラムに登壇者として招かれる。友人である俳優ガエル・ガルシア・ベルナルの紹介で映画会社のプロデューサーと知り合うが、新作映画の企画は断られてしまう。行く先々で故郷とは全く違う世界を目の当たりにするスレイマン監督。そんな中、思いがけず故郷との類似点を発見する。
ネット上の声
- 邪魔だと思っていたヤツでも、いなくなると淋しいものさ
- 色々あるけど、ここが一番天国だよね
- この笑いのツボが合う人と語りたい
- スレイマン監督 の表情で持つ。
コメディ
- 製作年2019年
- 製作国フランス,カタール,ドイツ,カナダ,トルコ,パレスチナ
- 時間102分
- 監督エリア・スレイマン
- 主演エリア・スレイマン
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故郷パレスチナに戻った映画監督の目に映る、失われゆくアイデンティティ。静かで皮肉な日常の断片集。
長い亡命生活を終え、映画監督エリア・スレイマンが故郷パレスチナに帰郷。彼は「パレスチナ人とは何か」をテーマに映画を撮ろうとするが、明確な答えは見つからない。カメラが捉えるのは、劇的な事件ではなく、占領下で続く非条理で滑稽ささえ漂う日常の断片。レストランで議論する人々、観光客を待つ男、沈黙する家族。言葉少なな監督自身の視点を通して、徐々に記憶や文化、そしてアイデンティティそのものが消えゆく様が静かに、しかし鋭く描き出される。これは、ある民族の存在証明を巡る、詩的で痛烈な映像年代記。
ネット上の声
- インタビューや会話のシーンで言語化の重要性を感じた。
ヒューマンドラマ
- 製作年1996年
- 製作国パレスチナ
- 時間84分
- 監督エリア・スレイマン
- 主演エリア・スレイマン
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パレスチナの日常に潜む、不条理とブラックユーモア。沈黙の男が静かに見つめる、世界の奇妙な断片。
舞台は、現代のパレスチナ。監督自身を投影したかのような口数の少ない主人公が、ただそこに存在し、周囲で起こる出来事を静観。兵士たちの滑稽なやり取り、国境がもたらす非日常的な日常風景。セリフは最小限に、計算され尽くした映像美と皮肉な笑いで、政治的な緊張下に生きる人々の姿を断片的に描写。観る者に強烈な問いを投げかける、独創的な映像詩。
ネット上の声
- 神様は娯楽好き
- 前半ナザレでの追いかけられるサンタとか、瓶を屋根に集めてイスラエル警察に投げつけ
- まさに今、観る価値のある映画なのかもしれないが、実は恥ずかしながらこの映画がイス
- パレスチナの市井の人々の日常を描いたシュールなコント集、理解してない部分も多々あ
ヒューマンドラマ
- 製作年2001年
- 製作国フランス,パレスチナ
- 時間94分
- 監督エリア・スレイマン
- 主演エリア・スレイマン