レゲエ・ミュージシャン、ピーター・トッシュの死の謎を、いくつかのライブ・シーンを交えて描くドキュメンタリー映画。監督はデイヴッド・クローネンバーグ作品の俳優として活躍してきたニコラス・キャンベル。製作・撮影はエドガー・エッガー。共同製作はウェイン・ジョブソン。編集はトレバー・アンブローズ。一九八七年ジャマイカ、キングストンの自宅で三人の強盗によって射殺されたピーター・トッシュ。彼はボブ・マーリー&ウェイラーズの母体となるオリジナル・ウェイラーズのメンバーであり、“ステッピング・レイザー(歩くカミソリ)”と恐れられ、過激なメッセージを歌うことから“ジャマイカのマルコムX”と呼ばれていた。その死から三年、彼が生前録音していた“自叙伝”のテープが発見される。キャンベル監督はこのテープと、トッシュの音楽をヒントに関係者(トッシュの父母と思われる人物、名ギタリストのアール・チナ・スミス、レゲエ詩人のムタバルーカなど)の証言を集める。トッシュを援助しキング牧師やマルコムXについての番組を専門に流す放送局を作ろうとしていたフリー・Iなる人物も、トッシュと同じ時期に殺されているという事実も明るみになる。一連の事件は政治的陰謀による“暗殺”だったのか? 少年時代、“悪魔”によって失明の危機に遭い、以後ことあるごとに悪魔に脅かされていたというトッシュの精神世界にも触れ、彼の人間像と音楽に託した想いが浮き彫りにされていく。
ネット上の声
- ジャマイカのマルコムXと名乗って、ラスタファリ運動という農民思想運動を先導したレ
- 全くレゲエは聴かないが、有名な「ロッカーズ」 というALBUMだけは職場で聴いた
- トッシュの反逆精神の強さを改めて魅せられました
ドキュメンタリー
- 製作年1992年
- 製作国カナダ
- 時間105分
- 監督ニコラス・キャンベル
- 主演ピーター・トッシュ