遊郭を舞台に交錯する、盲目の兄と姉の悲しき運命。光を失った世界で、彼らが見たものとは。
舞台は江戸時代の遊郭、吉原。姉は、芸者遊びにうつつを抜かす弟を養うため、身を粉にして働いていた。しかし、弟は想いを寄せる芸者を巡るいさかいの末、目を斬りつけられ失明してしまう。絶望に暮れる弟。姉は弟の目を治したい一心で、自らの体を売って治療費を工面するという、大きな犠牲を払う決意をする。しかし、弟の嫉妬と誤解が、姉弟の純粋な愛を悲劇的な結末へと導いていく。言葉を発しないサイレント映画でありながら、登場人物の絶望や愛情が痛いほど伝わってくる、日本映画初期の傑作。人間の愚かさと哀しき愛の物語。
ネット上の声
- 「時代劇が前衛だった-牧野省三、衣笠貞之助、伊藤大輔、伊丹万作、山中貞雄」という
- 今日見れたものは、日本語間字幕でした
- でっかい提灯だなあ~
- ストーリーは別に面白いとかないけど(失礼)、多重露光とか、動き回るカメラとか先鋭
時代劇
- 製作年1928年
- 製作国日本
- 時間65分
- 監督衣笠貞之助
- 主演千早晶子