貧困と理不尽に喘ぐ下級武士。己の剣のみを頼りに、封建社会の矛盾に反逆の刃を向ける、虚無的時代劇の傑作。
封建制度の歪みが頂点に達した江戸時代。一人の貧しい下級武士・杉田時之進。彼は剣の腕は立つものの、日々の暮らしにも事欠く有り様。藩の不正と上役の非情さに絶望した彼は、ついに武士の誇りを捨て、愛馬を斬り、自らの剣で道を切り開くことを決意する。それは、社会への、そして己の運命への壮絶な反逆の始まり。伊藤大輔監督による、サイレント映画時代の金字塔。疾走感あふれる殺陣と、主人公の虚無と怒りを映し出す大胆なカメラワーク。体制に牙を剥いた男の、悲壮なる魂の叫び。
ネット上の声
- もう最高!
- 最初から最後まで字幕の意味が一切わからず、誰と誰がなんのために戦っているのか理解
- 断片しか残されていないのに凄い面白いことが画面から伝わってくるのは凄い傑作である
- 26分再編集版の伊藤大輔監督の傾向映画色が強く押し出された馬上アクションと歌舞伎
時代劇
- 製作年1929年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督伊藤大輔
- 主演月形龍之介