敗戦によっても揺らぐことのなかった家長制度に縛られて生きていくことを強いられた、戦後世代の若者たちの悲劇を描いた意欲作。個人が家に組み込まれ支配されるさまを、冠婚葬祭の儀式になぞらえて描き出す。混迷と動乱に満ちた昭和の時代と日本人の心情を探りながら、大島渚監督が戦後25年を総括する意味を込めた作品。すでに海外では評価の高かった大島監督の、国内での評価を不動にした傑作。
ネット上の声
- 思想の左右や時に関わらずイエ制度が今もなお支配している現代日本の現実を突きつける
- 戦後民主主義に否定を突き付ける三島由紀夫の自決への回答を試みた〈観念の闇鍋〉
- 田舎者のシニアには現実だったのよ~ 「分かるかな~分かんねーだろうな~」
- 今、この映画を観てみるとイヤでも思い出してしまう映画があるんです
ヒューマンドラマ
- 製作年1971年
- 製作国日本
- 時間123分
- 監督大島渚
- 主演河原崎健三