フランスの法廷サスペンス。陪審員室という密室で、一人の被告の運命を通して、裁く側の人間たちの本性と偏見が剥き出しになる。
フランスの裁判所、陪審員室。恋人を殺害した容疑で起訴された女性、エルザ・ルンデンシュタインの有罪・無罪を巡り、7人の陪審員による評議が開始。職業も年齢も異なる男女が集められ、当初は誰もが有罪を確信。しかし、一人の陪審員が投じた無罪票をきっかけに、議論は白熱。証拠の解釈、被告の人間性を巡る対立は、やがて陪審員それぞれの個人的な経験や道徳観、隠された偏見を浮き彫りにしていく。密室で繰り広げられる心理戦は、被告人だけでなく、裁く側の人間性そのものを法廷にかける。果たして彼らは、正義ある評決に辿り着けるのか。
ネット上の声
- 恋人の不治の病に安楽死を行使した女性の罪を裁く7人の陪審員の判断
- 一般の人々に有罪無罪を判断させる陪審員(日本で言う裁判員)制度
- 陪審員の判決に至る過程をドラマチックに描くカイヤットの秀作
- まだまだ知らない名画がありました!
ヒューマンドラマ
- 製作年1950年
- 製作国フランス
- 時間106分
- 監督アンドレ・カイヤット
- 主演ヴァランティーヌ・テシエ