「火の接吻」のアンドレ・カイヤットと「二百万人還る」のシャルル・スパークの合作になるオリジナル・シナリオ(台詞はスパーク)から、カイヤットが監督した一九五〇年作品で、安楽死裁判をめぐる陪審員の行動から、人が人を裁くことの問題を追求する。五〇年ヴェニス国際映画祭でグランプリを受賞。このコンビの「われわれは皆殺人者だ」(52)と対をなす作品である。撮影は「火の接吻」のジャン・ブルゴワン、音楽は「トパーズ」のレイモン・ルグランの担当。出演者はコメディ・フランセーズのクロード・ノリエ、「情婦マノン」のミシェル・オークレール、「流血の港」のレイモン・ビュシェール、「肉体の悪魔(1947)」のジャン・ドビュクール、「狂恋」のマルセル・ペレス、「花咲ける騎士道」のノエル・ロックヴェール、「幻の馬車」のヴァランティーヌ・テシエ、「幸福の設計」のアネット・ポアーヴル、「一日だけの天国」のアントワーヌ・バルペトレ、「賭はなされた」のマルセル・ムールージらが共演。
ネット上の声
- 恋人の不治の病に安楽死を行使した女性の罪を裁く7人の陪審員の判断
- 一般の人々に有罪無罪を判断させる陪審員(日本で言う裁判員)制度
- 陪審員の判決に至る過程をドラマチックに描くカイヤットの秀作
- まだまだ知らない名画がありました!
ヒューマンドラマ
- 製作年1950年
- 製作国フランス
- 時間106分
- 監督アンドレ・カイヤット
- 主演ヴァランティーヌ・テシエ