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パリのアパルトマンで寄り添う老夫婦。病がもたらした日常の変化と、究極の愛の形。
パリの瀟洒なアパルトマンで、穏やかな老後を過ごす元音楽教師の夫婦、ジョルジュとアンヌ。長年連れ添い、深い愛情で結ばれた二人。しかし、ある日突然、妻のアンヌが病に倒れ、手術も失敗し半身不随に。夫のジョルジュは、「もう二度と病院には戻りたくない」という妻の願いを聞き入れ、自宅での介護を決意する。日に日に衰弱していく妻を前に、献身的に支え続けるジョルジュ。だが、その生活は彼の心と体を少しずつ蝕んでいく。愛する人の尊厳を守るため、彼が下した決断とは。老いと病、そして死という普遍的なテーマに正面から向き合い、愛の究極の形を問いかける、感動の物語。
ネット上の声
- 老夫婦の究極の愛の形を見せつけられた感じ。きれいごとじゃ済まされない介護の現実がリアルすぎて、胸が締め付けられた。これは鑑賞じゃなくて体験だね。しばらく引きずる重さだけど、見てよかった。
- BGMがほとんどなくて、生活音だけなのが逆に怖い。静かだけど、とてつもない緊張感があった。すごい映画体験だった。
- 評価高いけど、自分には合わなかったな。ただただ暗くて長くて、途中で眠くなった。希望がなさすぎて辛いだけだった。
- 他人事じゃないから、見ていて本当に辛かった。でも、これが現実なんだよね。自分ならどうするだろうって、深く考えさせられました。主演二人の演技が圧巻。
ヒューマンドラマ
- 製作年2012年
- 製作国フランス,ドイツ,オーストリア
- 時間127分
- 監督ミヒャエル・ハネケ
- 主演ジャン=ルイ・トランティニャン
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アルジェリア戦争の闇、愛と革命に揺れる男女の魂の彷徨。
1950年代末、アルジェリア戦争の暗い影が落とすパリ。革命運動に身を投じる夫ジャンと、彼を静かに愛し続ける妻ムーシュ。時代のうねりは容赦なく二人の日常を侵食し、ジャンの活動が危険を増すにつれて、夫婦の心は静かにすれ違っていく。自由という理想と、愛する人を守りたいという現実。その狭間で引き裂かれる魂の葛藤。夜の闇が深まるほどに、二人の愛の行方は不確かさを増していく。彼らがたどり着く、残酷で美しい愛の結末。
ネット上の声
- 映画への想いをピュアにさらけ出すガレル
- 台詞、音楽全てがモノクロの中で際立って美しく大人の黄昏れるような哀愁と青春を
- どれをみてもどうしようもない男しか出てこないのにそれでも最初から最後まで観れてし
- フランス国立視聴覚研究所製作、アルジェリア戦争を背景とした、フィリップ・ガレル脚
ヒューマンドラマ
- 製作年1983年
- 製作国フランス
- 時間90分
- 監督フィリップ・ガレル
- 主演モーリス・ガレル
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パリの伝説的キャバレー「クレイジー・ホース」。光と裸体が織りなす、シュールで官能的な芸術の世界。
1970年代、フランス・パリ。芸術と退廃が渦巻く夜の街で、ひときわ異彩を放つ伝説のキャバレー「クレイジー・ホース」。完璧に計算された照明と音楽の中、選び抜かれたダンサーたちの裸体が万華鏡のように乱舞する。これは単なるストリップショーではない。奇才フェルナンド・アラバールがカメラを向けたのは、舞台裏のダンサーたちの素顔、厳しい訓練、そしてショーに全てを捧げる彼女たちの情熱。観客を挑発し、常識を覆す過激なパフォーマンスの数々。夢か現か、官能と狂気が交錯する唯一無二のスペクタクルの記録。
ネット上の声
- 逃亡したアデンっていう男が砂漠で、何もない所から物を出したり、自由に昼と夜を変え
- アラバールの砂漠の出会い、アブノーマルフラッシュバック
- エルトポとホーリーマウンテンはここから生まれたのか
- 《A・ホドロフスキー監督》の
ヒューマンドラマ
- 製作年1973年
- 製作国フランス
- 時間89分
- 監督フェルナンド・アラバール
- 主演エマニュエル・リヴァ
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ヒロシマで出会った男女の短い恋。個人の記憶と歴史の記憶が交錯する、愛と忘却をめぐる物語。
映画の撮影で広島を訪れたフランス人の女優と、日本人の建築家。二人は出会い、激しく愛し合うが、それは刹那的な情事に過ぎなかった。しかし、ヒロシマという土地が、二人の心の奥底に封印された過去の記憶を呼び覚ます。彼女が語る、戦時下のフランスでドイツ兵と恋に落ちた罪と罰の記憶。彼が背負う、原爆によってすべてが奪われた街の記憶。個人の記憶と歴史の記憶は交錯し、愛し合いながらも決して越えられない壁となって立ちはだかる。愛と忘却をめぐる、詩的で官能的な映像の傑作。
ネット上の声
- 『君はヒロシマの何も見ちゃいないよ』
- フランス娘と日本男児の組み合わせ
- 語ることと忘れることの不可能性
- フランスの黒猫、日本の白猫
ヒューマンドラマ
- 製作年1959年
- 製作国フランス,日本
- 時間91分
- 監督アラン・レネ
- 主演エマニュエル・リヴァ
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実際に起った事件をもとにかいたシモーヌとジャンのコルネック姉弟の原作をアンドレ・カイヤットとアルマン・ジャモが脚色、「シンデレラの罠」のアンドレ・カイヤットが監督した。撮影はクリスチャン・マトラ、音楽はジャック・ブレルが担当。出演はシャンソン歌手ジャック・ブレル、「二十四時間の情事」のエマニュエル・リヴァ、デルフィーヌ・デシュー、ナタリー・ネルなど。
- 製作年1967年
- 製作国フランス
- 時間95分
- 監督アンドレ・カイヤット
- 主演ジャック・ブレル
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ナチス占領下のフランス。神を信じぬ未亡人と若き神父、危険な対話が生む魂の駆け引き。
第二次世界大戦、ナチス占領下のフランスの町。共産主義者で無神論者の若き未亡人バルニーは、ある日、教会で神父を挑発しようと思いつく。しかし、彼女が告解室で出会ったのは、若く、知的で、信仰の篤いモラン神父だった。彼の言葉に心を揺さぶられたバルニーは、神父との対話を重ねるように。神や信仰を巡る議論は、次第に抑えられた情熱を帯び、二人の間に複雑な精神的結びつきを生んでいく。戦争の暗い影が落ちる中、信仰と愛の間で揺れる魂の行方。
ネット上の声
- 慈悲深く残酷な愛
- 無神論者vs神父の激しいバトルが観れるのかと期待していたら、ジャン=ポール・ベル
- 「サムライ」(1967)などの名匠メルヴィル監督が唯一の映画賞(ヴェネチア国際映
- ノワールの巨匠、メルヴィルがその毛色を変えて描いた文芸ドラマ
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国フランス,イタリア
- 時間---分
- 監督ジャン=ピエール・メルヴィル
- 主演ジャン=ポール・ベルモンド
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第二次大戦下、ナチス強制収容所。生きるために人間性を捨てた少女が見た、地獄の果ての絶望とかすかな希望の光。
第二次世界大戦中のポーランド。14歳のユダヤ人少女エディットは、家族と引き離されナチスの強制収容所へ。絶望の中、生き延びるため非ユダヤ人と偽り、囚人を監視する「カポ」になることを決意。仲間を冷酷に支配し人間性を失う彼女だが、ソ連軍兵士との出会いが凍てついた心に変化をもたらす。極限状態で問われる人間の尊厳。少女が下す最後の選択とは。魂を揺さぶる衝撃の物語。
ネット上の声
- とても面白かった
- 生き残る為に…
- 異常な世界において正義を貫いて死ぬことと何をしてでも生き抜くこと、どちらを選ぶの
- 14歳のかわいい少女が収容所で両親が殺され、なんとか生き抜いた彼女はカポになって
戦争、 ヒューマンドラマ
- 製作年1960年
- 製作国イタリア,フランス
- 時間120分
- 監督ジッロ・ポンテコルヴォ
- 主演スーザン・ストラスバーグ
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「アイスバーグ!」「ルンバ!」で知られるベルギーの道化師夫婦ドミニク・アベルとフィオナ・ゴードンの製作・監督・脚本・主演による、夏のパリを舞台にしたコメディ映画。雪深いカナダの小さな村で味気ない毎日を送っている図書館司書のフィオナのもとに、パリに住むおばのマーサから手紙が届いた。フィオナに助けを求めるマーサのために、臆病者のフィオナは勇気をふり絞ってパリへと旅に出る。しかし、アパートにマーサの姿はなく、セーヌ川に落ちたフィオナは所持品を全部なくしてしまうという大ピンチに。さらに謎の男ドムにもしつこくつきまとわれる始末。フィオナの前途多難なマーサ探しの冒険の旅がスタートする。フィオナ役をゴードン、ドム役をアベルがそれぞれ演じ、2017年1月に89歳で亡くなったフランスの名優エマニュエル・リバが、おばマーサ役でコメディエンヌぶりを披露している。
ネット上の声
- 身体性を駆使した表現が、観客を優しい世界へといざなう
- 人生をユーモアで乗り越える
- おばあちゃんに会いたい
- もう最高でしかない
コメディ
- 製作年2016年
- 製作国フランス,ベルギー
- 時間83分
- 監督ドミニク・アベル
- 主演フィオナ・ゴードン
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「さよならパリ」のジャン・バレールと「悪い女」のジャン・シャルル・タケラの共同脚本(台詞は「太陽は傷だらけ」のポール・ジェゴフ)をジャン・ヴァレールが監督した犯罪サスペンス。撮影は「いぬ」のニコラ・エイエ、音楽は「軽蔑」のジョルジュ・ドルリューが担当した。出演は「シベールの日曜日」のハーディ・クリューガー、「二十四時間の情事」のエマニュエル・リヴァ、「ビリディアナ」のフランシスコ・ラバルなど。製作は「雨のしのび逢い(1960)」のロジェ・ドゥベルマ。
- 製作年1964年
- 製作国フランス,イタリア
- 時間---分
- 監督ジャン・ヴァレール
- 主演ハーディ・クリューガー