陽気な親子と、マルクス主義を語る不思議なカラス。イタリアの田舎道をゆく、奇想天外で哲学的な珍道中。
舞台は1960年代、イタリア郊外のどこまでも続く一本道。無邪気で楽天的な父トトと、純粋な息子ニネット。二人があてもなく歩いていると、突然、一羽のカラスが人間の言葉で話しかけてくる。そのカラスは、インテリで饒舌な左翼思想の持ち主だった。カラスは二人に、13世紀の聖フランチェスコの弟子たちの寓話を語り始める。過去と現在が交錯する不思議な旅の中で、親子は貧困、宗教、歴史、そして人間社会の矛盾といった難題に直面する。ユーモラスで辛辣な人間賛歌の行き着く先。
ネット上の声
- カラスと親子、珍道中の結末は…
- 鬼才パゾリーニが寓話仕立てのコメディタッチで送る、老人と息子の奇天烈ロード・ムーヴィー
- からす、羽を抜かれて演技させられる上に思想まで決められていた なんて人間中心主義
- 2022.9.20@国立映画アーカイブ 小ホール(第44回ぴあフィルムフェスティ
ヒューマンドラマ
- 製作年1966年
- 製作国イタリア
- 時間86分
- 監督ピエル・パオロ・パゾリーニ
- 主演トト