ジェームズ・ハドリー・チェイスのハードボイルド小説『ソフト・センター』をジャン・リュック・ゴダールがテレビドラマ化。といってもゴダールのこと、原作に囚われず、映画製作の現状を鑑みたリアルで自由な翻案となっている。本作はビデオ撮りの作品を、日本の配給会社がキネコに起こして、劇場公開用にしたものである。やはりテレビ作品の「ゴダールの映画史 第一章 すべての歴史 第二章 単独の歴史」と併映された。「男性・女性」「中国女」「ゴダールの探偵」のジャン・ピエール・レオーが失業中の映画監督を演じるほか、「壁にぶつけた頭」「カルメンという名の女」で鮮やかな印象を残し、自身もベテラン監督であるジャン・ピエール・モッキーがプロデューサー役で出演。またゴダール自身が「カルメンという名の女」「右側に気をつけろ」などと同様に監督役で出演している。撮影は「右側に気をつけろ」「ゴダールの決別」のカロリーヌ・シャンペティエ。録音は「パッション(1982)」以降のゴダール作品のほとんどを手がけている名手フランソワ・ミュジー。本作はジャック・ラング文化相にに捧げられている。
ネット上の声
- 映画産業を官僚社会として戦争やその後の工場と重ね合わせつつ、テレビ番組としてその
- 映画監督、プロデューサー、女優を目指すプロデューサーの妻を軸に映画製作における困
- これは、、、行動的に見えるもの聞こえるものの純粋な受動を否定してるんでしょうか
- ゴダールが映画についての映画を撮ったらこんな変な代物になるという例の一つ
ヒューマンドラマ
- 製作年1986年
- 製作国フランス
- 時間93分
- 監督ジャン=リュック・ゴダール
- 主演ジャン=ピエール・レオ