ローマの片隅、孤独な老人のささやかな抵抗。愛犬だけが心の支え、尊厳をかけた最後の闘い。
第二次世界大戦後のイタリア、ローマ。わずかな年金で暮らす、誇り高き元公務員の老人ウンベルト・D・フェラーリ。家賃の値上げを宣告され、冷酷な女家主から部屋を追い出されそうになる。ウンベルトは、唯一の家族である愛犬フラックと共に、住む場所を失う危機に直面。プライドが邪魔をして、物乞いもできず、旧友に助けを求めるも断られる。社会から見捨てられたかのような絶望感。生きる意味さえ見失いかける中、彼が下すある決断。ネオレアリズモの巨匠が描く、一個人の尊厳を巡る、痛切で感動的な物語。
ネット上の声
- 残念ながら、人生においてがんばれば、真面目にやれば必ずしも報われるわけではない
- ヴィットリオ・デ・シーカ監督作品…
- ずっと観たかったのだけどGEOにないし
- 愛犬が支えなのが救いであった。
ヒューマンドラマ
- 製作年1951年
- 製作国イタリア
- 時間87分
- 監督ヴィットリオ・デ・シーカ
- 主演カルロ・バティスティ