「ポゼッション」「私生活のない女」「狂気の愛」「私の夜はあなたの昼より美しい」など、官能・狂気・不条理の世界を描きつづける映画作家、アンジェイ・ズラウスキ(ズラウスキー)の処女作。作家であり脚本家であった彼の父ミロスラフの自伝的な小説を父子で共同脚色。第二次大戦下のポーランドを舞台に、1人の男が辿る数奇な運命を通して、故国が置かれてきた不条理な現実に迫った1作。公開当時ポーランドで大ヒットを記録、72年アンジェイ・ムンク賞(最優秀新人監督賞)、73年コシャーリン映画祭グランプリを獲得した。続いて製作した『悪魔』(V)が暴力性と残虐性を理由に公開禁止処分となり、『シルバー・グローブ/銀の惑星』(V)が政治の介入で製作中止に追い込まれたため(10年後に完成)、ズラウスキがフランスに活動の拠点を移したことから、長らく幻の作品とされてきた。撮影はヴィトルド・ソボチンスキ、音楽はアンジェイ・コジンスキ、美術はテレサ・バルスカとイェジー・シニェザフシキ。出演はマウゴジャータ・ブラウネック、レシェック・テレシンスキほか。
ネット上の声
- 第二次世界大戦中に巻き起こる男の悲劇、それを悪夢的な連鎖で繋いでいくスタイルだが
- 『シルバー・グローブ』→『悪魔』の順番で観てからの鑑賞だったからか「ズラウスキー
- ナチス占領下のポーランドにて、妻と子供を殺された男は街中を逃げ回るが、そこで妻と
- ラース・フォン・トリアーのやってることが児戯に思えてしまうレベルで純粋で躍動的な
ヒューマンドラマ
- 製作年1971年
- 製作国ポーランド
- 時間107分
- 監督アンジェイ・ズラウスキー
- 主演レシェック・テレシンスキ