貧しい少年が伝書鳩に託した、ささやかな希望。高度経済成長期の東京を舞台に、格差社会の現実と純粋な心を問う社会派ドラマ。
高度経済成長に沸く東京の下町。中学生の正夫は、靴磨きで家計を助ける母と幼い妹との三人暮らし。彼の唯一の慰めは、大切に育てている伝書鳩。しかし、妹の病気のため、正夫は泣く泣く鳩を売る決意。裕福な家庭の少女、京子がその鳩を買い取る。だが、鳩は正夫の元へ帰ってきてしまう。再び鳩を売ろうとする正夫と、彼を「嘘つき」と責める京子。貧しさゆえの少年の嘘と、それを許さない社会の冷たさ。二人の出会いが浮き彫りにする、残酷な現実と失われない希望の行方。
ネット上の声
- 鳩、 もらったことがあります。 逃げちゃいました。
- 大島渚のデビュー作がこんなに凄かったとは…
- 『えこひいき』は真面目そうなら許される♥
- 甘っちょろいお嬢さんや先生の『愛と希望』
ヒューマンドラマ
- 製作年1959年
- 製作国日本
- 時間62分
- 監督大島渚
- 主演藤川弘志