フランス映画の巨匠マルセル・カルネが描く恋愛悲劇。謎多き美女に魅せられた弁護士が、破滅的な愛と嫉妬の迷宮に堕ちていく。
舞台は戦後のパリ。若く有能な弁護士アンドレは、婚約者もいる順風満帆な人生を送っていた。しかしある日、彼は魅惑的な美貌と謎めいた雰囲気を持つ女性、ジュリエットと出会い、瞬く間に心を奪われる。アンドレは婚約を破棄し、全てを捨ててジュリエットとの愛に溺れる。だが、彼女には強力なパトロンである伯爵の存在が。ジュリエットの不可解な行動と過去の影が、アンドレの心を嫉妬と疑念で蝕んでいく。純粋な愛は次第に狂気的な執着へと変貌し、彼は破滅への道を突き進む。逃れられない運命の先に待つ、衝撃の結末。
ネット上の声
- 【”ある女に恋した男が彷徨い込んだ忘却の村”作家マルセル・カルネが作り出す夢とも現実ともつかない不思議な雰囲気に引き込まれる作品。夭逝したジェラール・フィリップの儚げな表情も良き作品である。】
- 恋に絶望する青年の精神世界を映像化した実験映画のカルネ演出の斬新さ
- 眼を疑うほどの美しさ
- 大人向けのメルヘン
ヒューマンドラマ
- 製作年1951年
- 製作国フランス
- 時間93分
- 監督マルセル・カルネ
- 主演ジェラール・フィリップ