終戦直後の大阪、絶望の淵で生きるために体を売る女たち。社会の闇に翻弄される魂の叫び。
舞台は1946年、敗戦で焼け野原となった大阪。戦争で夫と子を失った房子は、生きるため、そして同じ境遇の妹を支えるため、進駐軍相手の街娼「パンパン」となることを決意。しかし、夜の街は病気、暴力、そして警察による「狩り込み」が横行する過酷な世界。プライドを捨て、体を売る日々に心はすり減っていく。そんな中、かつての恋人との再会が、彼女を更なる苦悩へと突き落とす。絶望的な状況下で、女たちは時に反目し、時に連帯しながら、ささやかな希望を求めてもがく。彼女たちがたどり着く未来とは。
ネット上の声
- 敗戦後の大阪を舞台に、女性たちの地獄絵のような姿を冷淡に生々しく描く溝口健二監督
- いろいろ意見はあるだろうけども、やっぱり好き好んで身体を売る女はいないと思う
- 戦後社会の罪と、溝口監督の罪の意識
- テーマのしっかりした作品☆3つ
ヒューマンドラマ
- 製作年1948年
- 製作国日本
- 時間73分
- 監督溝口健二
- 主演田中絹代