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ロンドンの邸宅で始まる、貴族と召使の倒錯した主従関係。静かに、そして確実に蝕まれる魂の記録。
1960年代ロンドン。裕福な青年貴族トニーは、新しい邸宅に有能な召使バレットを雇い入れる。バレットの完璧な仕事ぶりに満足し、次第に彼に依存していくトニー。しかし、それはバレットの巧妙な計画の始まりだった。彼はトニーの怠惰な性格を見抜き、言葉巧みに彼を操り、精神的に支配していく。召使が妹だと紹介した女を邸宅に引き入れ、主人の心を堕落の淵へと誘う。やがて、屋敷の中の主従関係は静かに、そして完全なる逆転。立場が入れ替わった二人の倒錯した共同生活が、観る者の心を蝕むサイコ・スリラー。
ネット上の声
- 最初は雇い主と召使いの主従関係がしっかりできてたのに、なんやかんやあって最後には
- そこは抜け出せないモノクロの迷宮
- 鼻毛を読まれてサヨウナラ(笑)
- ロージー、イギリス時代の傑作。
ヒューマンドラマ
- 製作年1963年
- 製作国イギリス
- 時間115分
- 監督ジョセフ・ロージー
- 主演ジェームズ・フォックス
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偶然撮影した一枚の写真から殺人事件の謎に迫る、虚構と現実の境界を問うスタイリッシュ・サスペンス。
1960年代、スウィンギング・ロンドン。売れっ子ファッション・カメラマンのトーマス。気晴らしに公園を撮影中、男女の密会を偶然カメラに収める。しかし、その写真を執拗に要求する謎の女。不審に思い、写真を拡大(ブローアップ)してみると、そこには茂みに隠された死体らしきものが。写っているものは真実か、それとも幻か。音のない世界で真実を追い求める彼の孤独な探求。
ネット上の声
- ミケランジェロ・アントニオーニ監督作品は2本目の初心者です🔰
- 無機質な彼の欲望とは、果たしてアートか。
- 過去に観た名作のレビューを書いてみるの巻
- 人生って夢といっても間違いではないと思う
ヒューマンドラマ
- 製作年1966年
- 製作国イギリス,イタリア
- 時間111分
- 監督ミケランジェロ・アントニオーニ
- 主演デヴィッド・ヘミングス
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第一次大戦下のアイルランド。激動の時代に、許されざる恋に落ちた若き人妻の運命を描く、壮大な愛の叙事詩。
舞台は第一次世界大戦中のアイルランドの小さな海辺の村。村長の娘ロージーは、年の離れた実直な教師と結婚するも、退屈な日常に満たされなさを感じていた。そんな彼女の前に、赴任してきたイギリス軍の若き少佐が現れる。激しく惹かれ合う二人だったが、その恋は村人たちの反感を買い、やがてアイルランド独立運動の波に飲み込まれていく。愛と裏切り、そして戦争が引き裂く運命。デヴィッド・リーン監督が雄大な自然を背景に描く、悲しくも美しい一大ロマン。
ネット上の声
- デビッド・リーン監督が超一級の映像作家であることを再認識出来る作品に…
- 人物描写と観ている者に考えさせる構成が秀逸
- 渚に立ち籠める 蜻蛉の様に 愛は燃え上り
- わからん、何もわからん。さあ行こう・・・
ヒューマンドラマ
- 製作年1970年
- 製作国イギリス
- 時間195分
- 監督デヴィッド・リーン
- 主演ロバート・ミッチャム
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第二次大戦下のロンドン。爆撃で破壊された街は、少年たちの瞳には最高の遊び場に映った。戦争を子供の視点で描く傑作。
1940年、ドイツ軍の空襲が続くロンドン。9歳の少年ビルにとって、戦争は日常を破壊する恐怖ではなく、スリルに満ちた冒険の始まり。空襲警報が鳴り響き、学校は休み。爆撃で生まれた瓦礫の山は、仲間たちとの格好の遊び場。大人たちが不安に怯える中、ビルは無邪気に戦争のかけらを集め、家族とのささやかな日常を謳歌する。しかし、戦争の影は確実に彼の生活にも忍び寄り、ある出来事を境に、少年は世界の本当の姿を知ることに。
ネット上の声
- 空襲下のロンドンで過ごした子ども時代をノスタルジックに描く――と書くと、かわいそ
- 「この世界の片隅に」が気に入った人へ
- きっとその場にいたら私もそう叫ぶ
- さよなら、『さよなら子供たち』
戦争、 ヒューマンドラマ
- 製作年1987年
- 製作国イギリス
- 時間114分
- 監督ジョン・ブアマン
- 主演サラ・マイルズ
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身代金を取ろうと金持ちの息子を誘拐した犯人らが恐しい毒ヘビブラック・マンバの放たれた住居に籠城することになるという恐怖映画。製作総指揮はリチャード・R・St・ジョーンズ、製作はマーティン・ブレグマン、監督は「天才悪魔フー・マンチュー」のピアーズ・ハガード、脚本はロバート・キャリントン、原作はアラン・スクルフィールド、撮影はギルバート・テイラー、音楽はマイケル・ケイメンが各々担当。出演はクラウス・キンスキー、オリバー・リード、ニコル・ウィリアムソン、サラ・マイルズ、スターリング・ヘイドン、スーザン・ジョージ、コーネリア・シャープ、ランス・ホルコムなど。
ネット上の声
- クラウス・キンスキー、オリヴァー・リード、スーザン・ジョージがガキの誘拐を共謀す
- 開始30分でスーザン・ジョージが蛇に噛まれる、オリヴァー・リードが警官を撃ち殺す
- 原題の『毒』は蛇よりも三悪(キンスキ、リード、ジョージ)のことかと思った
- 蓮實重彦が本で誉めていたので見た
サスペンス
- 製作年1980年
- 製作国イギリス,アメリカ
- 時間92分
- 監督ピアーズ・ハガード
- 主演クラウス・キンスキー
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19世紀英国、情熱的な恋に身を焦がした美しき貴婦人。そのスキャンダラスな愛の物語。
舞台は19世紀初頭のロンドン。若く美しい貴婦人レディ・カロラインは、首相候補のウィリアム・ラムと結婚し、何不自由ない生活。しかし、その日常は、天才詩人として名高いロード・バイロンとの出会いで一変。彼の危険な魅力に抗えず、二人は燃えるような恋に落ちる。保守的な社交界を揺るがす、このスキャンダラスな不倫関係。夫への罪悪感とバイロンへの抑えきれない情熱との間で、カロラインの心は激しく揺れ動く。破滅へと向かうと知りながらも、彼女が選んだ愛の結末。
ネット上の声
- ロバート・ボルトはデヴィッド・リーン作品の脚本家で知られるが、本作は初監督にして
- 詩人バイロンと不倫関係にあったキャロライン・ラムの人生を描く
ヒューマンドラマ
- 製作年1972年
- 製作国イギリス,イタリア
- 時間124分
- 監督ロバート・ボルト
- 主演サラ・マイルズ
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老天才作曲家と若い音楽学生の不思議な交流を描く人間ドラマ。監督は「悲愴」のクシシュトフ・ザヌーシ。製作はマーク・フォーステイター。ザヌーシとエドヴァルト・ジェブロフスキの原案をもとに、ピーター・モーガンとマーク・ウォドロウが脚本を執筆。撮影はヤロスラフ・ジャモイダ。音楽は「ドラキュラ」のヴォイチェフ・キラールが担当。主演は「ペレ」のマックス・フォン・シドー、「モントリオールのジーザス」のロテール・ブリュトー。他に「戦場の小さな天使たち」のサラ・マイルズ、「黄金の肉体 ゴーギャンの夢」のソフィー・グロベルらが共演。
ネット上の声
- ザヌーシは思い
- 序盤少しだけ辛いけど話が動き始めてからは台詞と脚本の面白さでどんどん見入ってしま
ヒューマンドラマ
- 製作年1992年
- 製作国イギリス,ポーランド,デンマーク
- 時間97分
- 監督クシシュトフ・ザヌーシ
- 主演マックス・フォン・シドー
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海の男は、少年の神だった。だが愛が英雄を凡庸な父に変えた時、少年たちの崇拝は残酷な儀式へと変貌する。
港町。未亡人の母と暮らす13歳の少年・登。彼にとって、母の恋人である航海士の竜二は、海に生きる孤高の英雄であり、崇拝の対象。しかし、竜二が航海を辞め、母と結婚し、平凡な父親になろうと決意した時、登の世界は一変する。英雄の「堕落」を許せない登と、彼が率いる少年グループ。失われた栄光を取り戻すため、彼らが企てた、あまりにも純粋で冷酷な計画。三島由紀夫の傑作小説、衝撃の映画化。
ネット上の声
- 三島由紀夫の最高傑作長編✒️が『午後の曳航』、最高傑作短編✒️が『憂国』、最高傑
- 日本で映画化したらもっと生々しくなっていたと思う
- 危うさ 残酷さ 背徳感 肉体美 醜悪さ
- 思春期ゆえの危うさ。残酷さ。
ヒューマンドラマ
- 製作年1976年
- 製作国イギリス,日本
- 時間105分
- 監督ルイス・ジョン・カリーノ
- 主演サラ・マイルズ
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1880年代のアメリカ西部、ワイオミングを舞台に列車強盗団のリーダーと、偶然その場を通り合わせて彼らのとりこにされた女との深く激しい愛を描く。製作はマーティン・ポールとエレノア・ペリー、監督は「ロリ・マドンナ戦争」のリチャード・C・サラフィアン、脚本は「去年の夏」のエレノア・ペリー、原作は無名の主婦マリリン・ダーラムが初めて書き下ろした同名小説、撮影はハリー・ストラドリング・ジュニア、音楽はジョン・ウィリアムス(2)、編集はトム・ロルフが各々担当。出演はバート・レイノルズ、サラ・マイルズ、リー・J・コッブ、ジャック・ウォーデン、ジョージ・ハミルトン、ボー・ホプキンス、ロバート・ドナー、サンディ・ケヴィンなど。
ネット上の声
- バート・レイノルズとジャック・ウォーデンとボー・ホプキンスの強盗団がうまくいくは
- ジャックウォーデンがとことん卑劣だし恐ろしいまでに喧嘩が強い
- 夫から逃れ、旅に出たセーラ・マイルズ
- 撮影:ハリー・ストラドリングjr
西部劇
- 製作年1973年
- 製作国アメリカ
- 時間123分
- 監督リチャード・C・サラフィアン
- 主演バート・レイノルズ
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70年代ロンドン、私立探偵マーロウが脅迫事件の裏に潜む巨大な闇に挑むハードボイルド・ミステリー。
舞台は1970年代のロンドン。私立探偵フィリップ・マーロウは、老富豪の将軍から娘を巡る脅迫事件の調査を依頼される。しかし、その裏には失踪、殺人、そして将軍家の複雑な人間関係が渦巻いていた。奔放な二人の娘に翻弄されながら、事件の真相を追うマーロウ。彼が辿り着く、腐敗した上流社会の恐るべき秘密。それは、永遠の「大いなる眠り」への入り口。
ネット上の声
- アプレゲール的価値に投げつけた旧守の影
- もうひとつのミッチャム版マーロウ
- もはやハードボイルドにあらず。
- 『さらば愛しき女よ』に続いてロバート・ミッチャムのマーロウ2作目
ヒューマンドラマ
- 製作年1978年
- 製作国イギリス,アメリカ
- 時間100分
- 監督マイケル・ウィナー
- 主演ロバート・ミッチャム
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ジェームズ・バーロウの原作を「肉体のすきま風」のピーター・グレンヴィルが脚色・監督したもの。撮影は「ロリータ」のオズワルド・モリス、音楽はジャン・ミシェル・ダマス。出演者は「スパルタクス」のサー・ローレンス・オリヴィエ、「年上の女」のシモーヌ・シニョレ、「戦艦バウンティ」のヒュー・グリフィス、新人女優サラ・マイルズなど。製作は「年上の女」のジェームズ・ウルフ。一九六二年度ベニス映画祭で特別賞、コーク映画祭ではオリヴィエとマイルズが男女優主演賞を獲得した。
- 製作年1961年
- 製作国イギリス
- 時間116分
- 監督ピーター・グレンヴィル
- 主演ローレンス・オリヴィエ
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ヒューマンドラマ
- 製作年1987年
- 製作国アメリカ
- 時間260分
- 監督ラリー・ピアース
- 主演ミア・サラ
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フレデリック・グランデルの長編小説『セレモニー』をベン・バーズマンが脚色し、俳優ローレンス・ハーヴェイが初めて製作・監督・主演したサスペンス・ドラマ。撮影はブライアン・ウェスト、音楽はブレンダン・レッドモンドが担当。出演は「暴行」のローレンス・ハーヴェイのほかに、「素晴らしきヒコーキ野郎」のサラ・マイルズ、ロバート・ウォーカーなど。
サスペンス
- 製作年1963年
- 製作国イギリス
- 時間105分
- 監督ローレンス・ハーヴェイ
- 主演ローレンス・ハーヴェイ