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一頭のロバの眼差しを通して、人間の罪深さと無垢な魂の軌跡を静かに見つめる、ロベール・ブレッソン監督の不朽の名作。
フランスの片田舎。一頭のロバ、バルタザールと、彼を愛する少女マリーの幸福な日々。しかし、バルタザールは次々と人手に渡り、人間の持つ強欲、暴力、無関心といった罪の数々をその身に受ける運命。聖者のようにただ耐え忍ぶ彼の生涯は、やがてマリーの過酷な運命とも交錯。言葉を持たない瞳が映し出す、人間の世界の残酷さと、それでも失われない魂の尊厳。静謐な映像で綴られる、魂の叙事詩。
ネット上の声
- 一匹のロバの眼を通して啓示する人間の罪と科、そしてブレッソンの厳しさ
- 綺麗なものは汚され、善良なものは奪われ。
- 美しい少女マリーと、ロバのバルタザール
- マリ―もバルタザールも誰のものでもない
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国フランス,スウェーデン
- 時間96分
- 監督ロベール・ブレッソン
- 主演アンヌ・ヴィアゼムスキー
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互いの心のすき間を埋めることができずに薬物に依存して壊れていく2人の男女の姿を淡々と描いた恋愛映画。監督・脚本・台詞・製作・編集は「愛の誕生」のフィリップ・ガレル。脚本はガレルが執筆したものを「エドワールとキャロリーヌ」のアネット・ワドマンが手直ししたもの。撮影は「自由、夜」のパスカル・ラペルザ。音楽は「ギターはもう聞こえない」のフランソワ・“ファトン”・カーンとディディエ・ロックウッド。録音はアラン・ヴィルヴァル。主演は「ランデヴー」のアンヌ・ヴィアゼムスキーとロベール・ブレッソン監督『Lediable probablement(たぶん悪魔が) 』のアンリ・ド・モブラン。共演は「二人の女」のセシル・ル・バイイ、歌手のエリ・メデロスほか。ガレル自身も精神病患者役で出演している。82年ジャン・ヴィゴ賞受賞。
ネット上の声
- 映画の概念を真っ白にして鑑賞しよう!
- ブレッソンのモデルを継承し、プライベートフィルム超えてセルフポートレートかという
- どこを切り取っても…とかよく言うけど、映像に血が通っていて切り取る必要もないとい
- ガレル監督が、同年に離婚した元ヴェルベット・アンダーグラウンドのニコとの思い出を
ヒューマンドラマ
- 製作年1979年
- 製作国フランス
- 時間92分
- 監督フィリップ・ガレル
- 主演アンヌ・ヴィアゼムスキー
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イタリアの裕福なブルジョワ一家に現れた謎の美青年。彼の存在が、偽りの平和を打ち砕く、挑発的な寓話。
舞台は1960年代、イタリア・ミラノの裕福なブルジョワ家庭。ある日、一家の前に謎めいた美しい訪問者が現れる。彼は、父、母、息子、娘、そして家政婦までも、その抗いがたい魅力で虜にしていく。しかし、訪問者は何の前触れもなく去ってしまう。残された家族は、彼の不在によって心の均衡を失い、それぞれが狂気的で衝撃的な行動へ。聖か、悪魔か。彼の来訪がもたらした「定理」の意味を問う、パゾリーニ監督の衝撃作。
ネット上の声
- 【”謎の美青年の訪問により、瓦解していく裕福な民主主義家族の顛末を描く。謎の美青年の正体は何か・・。】
- パゾリーニ自身の悲劇をも予感させる不穏な傑作
- レトロぶっ飛び過ぎでワケわからん…
- サントラ盤を観る前に買いました。
ヒューマンドラマ
- 製作年1968年
- 製作国イタリア
- 時間99分
- 監督ピエル・パオロ・パゾリーニ
- 主演テレンス・スタンプ
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パリを舞台に、映画監督の男と女優の女、そして彼の元恋人が織りなす、愛と嫉妬、創造の苦悩を描くモノクロームの物語。
1980年代のパリ。若き映画監督のポールは、恋人である女優のマリーと新作の準備を進めていた。そこへ現れる、ポールの元恋人クリスティーヌ。過去の記憶と現在の愛が交錯し、三人の関係は静かに揺れ動く。映画製作という創造の現場で、嫉妬、不安、そして愛情が複雑に絡み合う。愛するとは、そして表現するとは何か。モノクロの映像美で綴られる、魂の彷徨の記録。
ネット上の声
- 憧れの異国を旅する
- [映画内外を浮遊する夢] 80点
- 全く静かな映画だった
- 2016年に見たらしい
ヒューマンドラマ
- 製作年1985年
- 製作国フランス
- 時間130分
- 監督フィリップ・ガレル
- 主演ミレーユ・ペリエ
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ジャン=リュック・ゴダール監督が、毛沢東主義をはじめとする新左翼思想の勉強会をするパリの若者たちを描き、1968年にパリで起きた五月革命を予見したといわれる作品。
中国が文化大革命の最中にあった1967年、夏。哲学科の大学生ヴェロニク、俳優ギヨーム、経済研究所に勤めるアンリ、画家キリロフ、元娼婦のイヴォンヌら5人の若者が、パリのアパルトマンで共同生活を始める。彼らは勉強会で議論を交わしあう中で、次第に毛沢東主義に傾倒していく。やがてヴェロニクは、ある文化人の暗殺を提案するが……。
ゴダール監督の当時のパートナーであるアンヌ・ビアゼムスキーがヴェロニク役で主演を務め、「大人は判ってくれない」のジャン=ピエール・レオが俳優ギヨーム、「彼女について私が知っている二、三の事柄」のジュリエット・ベルトが元娼婦イヴォンヌを演じた。1967年・第28回ベネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞。
ネット上の声
- ゴダール×毛沢東 in 1967。政治の季節に「かぶれた」若者たちと映画監督のリアルを刻印。
- どのジャンルにもはまらない。ゴダール系。
- マオマオ!《ゴダール鑑賞法》
- いろいろ考えさせられた映画
ヒューマンドラマ
- 製作年1967年
- 製作国フランス
- 時間103分
- 監督ジャン=リュック・ゴダール
- 主演アンヌ・ヴィアゼムスキー
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主題--造反運動で闘ってきた女子大生が、自分が依然としてブルジョワ構造に組みこまれていることを理解し、矛盾を解決する方法を探し求める(ゴダールのメモより)。ジガ・ヴェルトフ集団制作、アヌーシュカ・フィルム--コスモセイオン共同製作。イーストマンカラー、16ミリ。
ネット上の声
- ゴダールマラソン
- 主人公の女子大生が、自分は依然としてブルジョワ構造に組み込まれていることを自覚す
- 実践によって矛盾を激化して変革する、そうした矛盾としてある黒画面を生産諸関係で埋
- やっぱこの時期のゴダール政治映画は、政治的内容そのものよりも、そのイデオロギーを
ヒューマンドラマ
- 製作年1970年
- 製作国フランス
- 時間60分
- 監督ジャン=リュック・ゴダール
- 主演クリスチャーナ・トゥリオ・アルタン
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西部劇のよそおいをかりながら、揺れ動く世界の現実に真向から対決しようとするゴダール映画で〈映画は何をなすべきか〉〈映画とは何か〉の自問が呪誼のごとく画像にぬりこめられている。製作はジャンニ・バルチェッローニ、監督・編集は「カラビニエ」のジャン・リュック・ゴダール、脚本はゴダールと仏五月革命の立役者ダニエル・コーン・バンディ、撮影マリオ・ヴルピアーニが各々担当。出演は「バルタザールどこへ行く」のアンヌ・ヴィアゼムスキー、「仁義」のジャン・マリア・ヴォロンテ、「アントニオ・ダス・モルテス」の監督のグラウベル・ローシャなど。
ネット上の声
- 映画の授業を見ているようだった。
- 革命についての革命的映画の試み
- ゴダールマラソン
- 東風も夢のあと
ヒューマンドラマ
- 製作年1969年
- 製作国フランス,ドイツ,イタリア
- 時間100分
- 監督ジャン=リュック・ゴダール
- 主演ジャン・マリア・ヴォロンテ