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嵐の夜、裕福な一家に迷い込んだ美しき悪女スサーナ。彼女の純粋さを装った欲望が、偽りの平和に満ちた家庭を静かに、そして確実に崩壊させていく。
20世紀半ば、メキシコの郊外。敬虔なキリスト教徒である裕福な農場主一家の屋敷に、嵐の夜、感化院を脱走してきた美少女スサーナが迷い込む。一家は哀れみから彼女を迎え入れるが、それは崩壊の始まりだった。スサーナは、その無垢な容姿と巧みな言葉を武器に、家父長である父親、貞淑な母親、そして血気盛んな息子たちを次々と誘惑し、手玉に取っていく。彼女という触媒によって、一家の中に眠っていた欲望、嫉妬、偽善が剥き出しになっていく。聖女か、悪魔か。彼女がもたらした混乱の果てに待つ衝撃の結末。
ネット上の声
- 誘惑する女は馬の代わり
- 悪女が来りて..。
- 嵐のような女
- 第三者として見てるとあからさまにビッチビチだなと思いつつ当事者になると見えなくな
ヒューマンドラマ
- 製作年1950年
- 製作国メキシコ
- 時間87分
- 監督ルイス・ブニュエル
- 主演ロジタ・クィンターナ
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浪費家の富豪を更生させよ!財産を守るため、家族が仕掛けた前代未聞の「破産ごっこ」大作戦。
1940年代のメキシコシティ。妻を亡くしてからというもの、酒と浪費に明け暮れる大富豪のラミロ。彼の財産を食い物にする親戚や怠惰な子供たちに危機感を覚えた兄は、あるとんでもない計画を立てる。それは、ラミロに「お前は破産した」と信じ込ませ、家族全員で貧乏暮らしをさせること。豪邸から貧しいアパートへ強制的に引っ越し、全員で労働を強いられる生活。贅沢に慣れきった家族は、慣れない貧乏暮らしに四苦八苦し、嘘がばれそうになる危機が次々と訪れる。この奇妙な芝居は、果たして浪費家の大将を改心させられるのか。ルイス・ブニュエルが描く、痛烈な社会風刺コメディ。
ネット上の声
- 明るく楽しく朗らかに、締めすら大変ハッピーであるがその中に強烈にブルジョワ批判が
- 娘を庶民の嫁に
- メキシコ時代のブニュエルブームが今来ててこれから色々観たいと思ってるのだが、これ
- 画家ダリと共作して話題になった「アンダルシアの犬」で有名な映画監督ルイス・ブニュ
ヒューマンドラマ
- 製作年1949年
- 製作国メキシコ
- 時間92分
- 監督ルイス・ブニュエル
- 主演フェルナンド・ソレル
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妻の不貞に絶望し、愛娘を捨てた男。20年後、富豪となった彼が娘との再会に見たものは、残酷な運命の皮肉。
20世紀半ばのメキシコ。妻の裏切りを知り、衝動的に殺人を犯した男キンティン。彼は全てを捨て、幼い娘マルタを知人の酒場に預けて姿を消す。20年の歳月が流れ、富を得て帰郷したキンティンは、娘を探し出し、過去を償おうと決意。しかし、彼が再会したマルタは、すさんだ環境で育った気性の荒い女性となっていた。父と娘、断絶した時間と埋められぬ溝。二人の運命が再び交錯する時、待ち受ける衝撃の結末。
ネット上の声
- 随分とブニュエルらしくない強引なハッピーエンドじゃないか…としばし唖然、だがまぁ
- タイトな作りでそもそも80分と短いのがホントにあっという間に感じる
- ルイス・ブニュエル監督作品
コメディ
- 製作年1951年
- 製作国メキシコ
- 時間80分
- 監督ルイス・ブニュエル
- 主演フェルナンド・ソレル