独裁者の死後、掘り起こされ続けるその遺体。町の平和を乱す奇怪な事件が、独裁時代の闇と人々の心の傷を暴き出す寓話。
ソ連、ジョージアの小さな町。町の独裁者として君臨した市長が死んだ。しかし、埋葬されたはずの彼の遺体が、何者かによって夜な夜な掘り起こされる奇怪な事件が発生。犯人は、かつて市長に人生を奪われた一人の女性。彼女の告発をきっかけに、人々が蓋をしていた独裁時代の忌まわしい記憶が次々と蘇る。過去の罪は決して消えない。シュールな映像で描かれる、歴史の傷と人間の尊厳を問う、衝撃の寓話的叙事詩。
ネット上の声
- 独裁者の死体が何度も掘り起こされるっていうシュールな設定だけど、描かれてるのはソ連時代の粛清っていう重いテーマ。幻想的な映像美とブラックユーモアがすごくて、2時間半あっという間だった。これは間違いなく傑作。
- とんでもない映画を観てしまった…
- 体制批判をファンタジーに包んで描く手腕が見事。ちょっと難解な部分もあるけど、考えさせられる。
- こんな時代があったなんて…。笑えないけど、どこか滑稽で不思議な感覚になりました。
ヒューマンドラマ
- 製作年1984年
- 製作国ソ連
- 時間153分
- 監督テンギズ・アブラゼ
- 主演アフタンディル・マハラゼ