落馬事故で記憶を失い、自らを皇帝と信じ込む貴族。狂気と正気の狭間で繰り広げられる、虚構と現実が交錯する心理劇。
20世紀初頭のイタリア。ある貴族が、仮装舞踏会で11世紀の神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世(エンリコ四世)に扮している最中に落馬。頭を強く打ち、彼は自らを本物のエンリコ四世だと思い込んでしまう。以来20年間、彼の家族は広大な屋敷を中世の城に仕立て、召使いたちと共に彼の狂気に付き合ってきた。ある日、彼の元恋人や恋敵、そして精神科医が、彼を正気に戻そうと屋敷を訪れる。過去の事故を再現し、ショック療法を試みる彼ら。しかし、皇帝として君臨する男の瞳の奥には、狂気とは別の光が宿っていた。果たして彼は本当に記憶を失っているのか。それとも、すべては現実から逃れるための壮大な芝居なのか。
ネット上の声
- マルコ・ベロッキオ監督は鑑賞2本目
- 主人公の「狂人」っぷりを演じるマルチェロ・マストロヤンニの演技が鬼気迫るものがあ
- コスプレしたまま頭を打って、自分をコスプレしてた王さまと勘違いする男の話だけども
- (マルコ・ベロッキオ特集) 仮装パーティーでヘンリー4世に扮した男のその後の悲喜
ヒューマンドラマ
- 製作年1984年
- 製作国イタリア
- 時間95分
- 監督マルコ・ベロッキオ
- 主演マルチェロ・マストロヤンニ