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1945年、敗戦直後のドイツ。復興を手伝うためやって来たアメリカ人青年を待ち受けていたのは、ナチス残党が仕掛ける見えざる陰謀の渦。
第二次世界大戦終結直後、連合軍占領下のドイツ。平和主義者で純粋なアメリカ人青年レオポルド・ケスラーは、ドイツ人の叔父を頼り、鉄道会社で見習い車掌として働き始める。そこで彼は、鉄道会社の社長令嬢カタリナと恋に落ちる。しかし、彼女の一家はナチスの残党「人狼(ヴェアヴォルフ)」と深く繋がっていた。愛と良心の間で引き裂かれ、知らぬ間に危険な陰謀の駒となっていくレオポルド。催眠術のようなナレーションと革新的な映像の中、悪夢のような現実が彼を追い詰めていく。
ネット上の声
- ヨーロッパに連れて行ってあげよう
- 敗戦国は廃墟の中から出直した
- 意外とロマンティック
- 歪んでいく
ヒューマンドラマ
- 製作年1991年
- 製作国デンマーク,フランス,ドイツ,スウェーデン
- 時間114分
- 監督ラース・フォン・トリアー
- 主演ジャン=マルク・バール
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アパートの向かい合う部屋で、長年秘密の愛を育んできた二人の女性。予期せぬ出来事が、彼女たちの穏やかな日常を揺るがす感動の物語。
フランスの静かな町。同じアパートの最上階、向かい合わせの部屋に暮らすニナとマドレーヌ。周囲には良き隣人としか見せていないが、実は二人は数十年にわたり愛を育んできた恋人同士。共にローマで余生を過ごすことを夢見ていたある日、マドレーヌが突然病に倒れる。介護に訪れるマドレーヌの娘は、母とニナの本当の関係を知らない。会うことすらままならなくなった二人。愛する人のそばにいたい一心で、ニナがとった大胆な行動とは。究極の愛の形を問いかける、切なくも美しい人間ドラマ。
ネット上の声
- Cinematic Lesbian Answer to The Father
- フランス郊外の静かな街で
- でもやはりその行為は犯罪に当たるのではないのかとか、異常な執着としてしか映らない
- ポスターから高齢女性のほっこりしたラブストーリーを想像してたけどかなり現実的で辛
ヒューマンドラマ
- 製作年2019年
- 製作国フランス,ルクセンブルク,ベルギー
- 時間95分
- 監督フィリッポ・メネゲッティ
- 主演バルバラ・スコヴァ
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ナチスの大罪を裁く世紀の裁判、哲学者ハンナ・アーレントが目撃した「悪の凡庸さ」とは。彼女の思索が世界に問いかける、思考停止の恐ろしさ。
1961年、エルサレム。ドイツ出身のユダヤ人哲学者ハンナ・アーレントは、ナチス戦犯アドルフ・アイヒマンの裁判を傍聴するためイスラエルへ。彼女がそこで見たのは、怪物ではなく、思考を放棄した平凡な役人の姿。この観察から「悪の凡庸さ」という革新的な概念を提唱するも、ユダヤ人社会を含む各方面から激しい非難を浴びることに。友人を失い、孤立無援となる中、彼女は自らの信念を貫き、真実を訴え続けることを決意。一個の人間として思考することの重要性を問う、衝撃の実話。
ネット上の声
- 彼女自身の、思考を練った先での「真実」を、他者に伝えるには、彼女が信頼している人
- 思考を止めた時、人は善悪の判断もできなくなり、人間でなくなる
- 思考が停止すれば、自分もアイヒマンになり得る
- 到来しつつある「後世」に何を伝えるべきか
ホロコーストが舞台、 裁判・法廷、 戦争、 実話
- 製作年2012年
- 製作国ドイツ,ルクセンブルク,フランス
- 時間114分
- 監督マルガレーテ・フォン・トロッタ
- 主演バルバラ・スコヴァ
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フォルカー・シュレンドルフ、ベルナー・ヘルツォーク、ビム・ベンダースらと並び、戦後のドイツ映画界に生まれた新時代ニュー・ジャーマン・シネマを担ったライナー・ベルナー・ファスビンダー監督が、晩年の81年に発表したドラマ。ジョゼフ・フォン・スタンバーグ監督の「嘆きの天使」(1930)を50年代ドイツに置き換え、田舎の歌姫と生真面目な役人のメロドラマを描く。ファスビンダー監督の没後30年となる2012年、特集「ファスビンダーと美しきヒロインたち」で上映。
ネット上の声
- 「嘆きの天使」は観てないし、ファスビンダー監督作品は、「13回の新月のある年に」
- ディートリッヒ主演の『嘆きの天使』をファスビンダー監督がリメイク
- プリティーなお尻だけどグラマラスではないバーバラスゴヴァ
- やはり、下敷きがあるとクセが和らいで観やすい!
ヒューマンドラマ
- 製作年1981年
- 製作国ドイツ
- 時間115分
- 監督ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
- 主演バーバラ・ズコヴァ
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社会変革の方法論も女性としての生き方も対照的でありながら深い愛情で結ばれた姉妹二人のそれぞれの内面を描く。1977年に過激派の一人として逮捕され獄中死した実在の女性闘士グードルーン・エンスリンとその姉で雑誌『エンマ』の記者であるクリスチーネ・エンスリンをモデルに「とどめの一発」などの女優でフォルカー・シュレーンドルフ監督夫人のマルガレーテ・フォン・トロッタが監督・脚本を担当。製作はエベルハルト・ユンカースドルフ、助監督はヘレンカ・フンメル、撮影はフランツ・ラート、音楽はニコラス・エコノモウ、編集はダグマー・ヒルツ、製作デザインはゲオルク・フォン・キーゼリッキー、衣裳はモニカ・ハッセとジョージ・ヤラ、効果はウラジミール・ヴィツナーが各々担当。出演はユタ・ランペ、バーバラ・スコヴァ、リュディガー・フォーグラー、ヴェレニス・ルードルフ、リュック・ボンディ、ドーリス・シャーデ、フランツ・ラドニック、イナ・ロビンスキなど。81年度ヴェネチア国際映画祭グランプリ受賞。
ネット上の声
- 「鉛の時代」とは政府や軍による国民への弾圧が厳しく、そのために反政府勢力によるテ
- のちに「ハンナ・アーレント」を発表するトロッタ監督が、実話に基づいて姉妹を描いた
- マルガレーテ・フォン・トロッタが女性監督で初めてヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受
- 【第38回ヴェネツィア映画祭 金獅子賞】
ヒューマンドラマ
- 製作年1981年
- 製作国ドイツ
- 時間109分
- 監督マルガレーテ・フォン・トロッタ
- 主演ユタ・ランペ
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ポーランド出身の女性社会主義者ローザ・ルクセンブルクのドラマティックな生涯を描く。製作はエベルハルト・カーケルスドルフ。監督・脚本はニュー・ジャーマン・シネマが生んだ女性監督マルガレーテ・フォン・トロッタ。撮影・照明はフランツ・ラート、音楽はニコラス・エコノモウが担当。出演はこの作品で八六年カンヌ映画祭主演女優賞を受賞したバーバラ・スコヴァ、ダニエル・オルブリフスキ、オットー・ザンダーほか。
ネット上の声
- 1919年に虐殺されたドイツの女性革命家ローザ・ルクセンブルクの伝記ドラマ
- 櫻イミトさんのレビューに触発され、初鑑賞しました
- わかりにくく、わかりやすい
- ドイツ政治史的な授業を大学の時に取っていたので、過激赤ということは知っていたし、
ヒューマンドラマ
- 製作年1985年
- 製作国ドイツ
- 時間122分
- 監督マルガレーテ・フォン・トロッタ
- 主演バルバラ・スコヴァ
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1964年、北京。フランス大使館の外交官ガリマールは京劇の歌姫ソンに心を奪われてしまう。妻の目を盗み、ソンとの逢瀬を重ねるガリマールは公私ともに充実した日々を送る。しかしガリマールはソンの正体に気づいていなかった。ソンは京劇俳優として堕落の罪に問われ、償いのために女に成りすまし、スパイ活動をしていたのだ……。実話を戯曲化し、トニー賞に輝いたヒット作をクローネンバーグ監督が映画化。
ネット上の声
- 全然思ってた作品と違いましたが、
- すべてはジョン・ローンに尽きる!
- A-Cinema第12弾🌸𓂃𓈒𓏸︎︎︎︎
- こっ、怖いっ!怖すぎるっ!?
ヒューマンドラマ
- 製作年1993年
- 製作国アメリカ
- 時間101分
- 監督デヴィッド・クローネンバーグ
- 主演ジェレミー・アイアンズ
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全てを確率で生きてきた男が、運命の恋に落ちる。しかし、その愛は神が仕掛けた残酷な罠だった。
飛行機事故から生還した技術者ウォルター・フェイバー。彼は偶然や運命を信じず、全てを技術と確率論で割り切る男。そんな彼が、ヨーロッパへ向かう船上で若く美しい女性サベスと出会い、人生で初めての激しい恋に落ちる。彼女との旅は、彼の合理的な世界観を根底から覆す。しかし、二人の旅路の先に待っていたのは、決して知ってはならなかった過去の秘密と、抗うことのできない悲劇的な運命。愛と宿命の皮肉を描く、衝撃の物語。
ネット上の声
- 謎めいている
- 不思議な映画
- これはもう完全にサム・シェパード目当てで…
ヒューマンドラマ
- 製作年1991年
- 製作国アメリカ,フランス,ドイツ,ギリシャ
- 時間118分
- 監督フォルカー・シュレンドルフ
- 主演サム・シェパード
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名優ベン・キングズレーが20世紀を代表する天才芸術家サルバドール・ダリを演じ、その奇想天外な人生を描いた伝記映画。
1985年、サルバドール・ダリが火事で重傷を負ったというニュースが世界に衝撃を与える。それをテレビで知ったジェームス・リントンは、ダリと過ごした奇想天外な日々を思い出す。1974年、ニューヨーク。画廊で働きはじめたジェームスは、憧れの芸術家ダリと出会う。圧倒的なカリスマ性を持つダリと、彼に負けないオーラを放つ妻ガラに気に入られたジェームスは、ダリのアシスタントを務めることになり、ダリが生み出す不思議で危うい世界へと足を踏み入れていく。
「ハンナ・アーレント」のバルバラ・スコバがダリの妻ガラ、「ザ・フラッシュ」のエズラ・ミラーが若き日のダリを演じた。監督は「アメリカン・サイコ」のメアリー・ハロン。
ネット上の声
- サルバドール・ダリが1974年から89年に死去するまでを、かつてダリのアシスタン
- 作品見せずに画家描く。空虚な宴にいざなう騙し絵
- キングスレーならではのダリの人物像が愛らしい
- The Great Masturbator
伝記、 ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国アメリカ,フランス,イギリス
- 時間97分
- 監督メアリー・ハロン
- 主演ベン・キングズレー
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自分の可能性を確かめるため、約束された将来を捨ててアフリカへやってきたフランス人青年ティマール。宿泊したホテルで謎の美女と一夜を共にしたティマールは、彼女の虜になってしまう。ミュージシャンとしても知られるセルジュ・ゲンズブールが、ジョルジュ・シムノン原作のサスペンスを、30年代から50年代に時代を移して描く。
ネット上の声
- ロマンポルノの雰囲気
- 首つり写真のOP
- セルジュ・ゲンズブールが監督、オール・アフリカ・ロケ、エロティック・サスペンス、
- 原作はメグレ警部シリーズのジョルジュ・シムノン、監督や脚本、音楽がセルジュ・ゲン
ヒューマンドラマ
- 製作年1983年
- 製作国フランス
- 時間88分
- 監督セルジュ・ゲンズブール
- 主演バルバラ・スコヴァ
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「ハンナ・アーレント」のマルガレーテ・フォン・トロッタ監督と主演のバルバラ・スコバが再びタッグを組んだミステリー。思いつめた声で父から呼び出されたゾフィが目にしたのは、1年前に亡くなった母エベリンと瓜二つの女性を報じたネットのニュースだった。その女性はメトロポリタン・オペラで歌う著名なプリマドンナのカタリーナで、カタリーナのことをどうしても知りたいという父は、ゾフィを強引にニューヨークへと送り出す。ゾフィはカタリーナに振り回されながら、カタリーナと母の関係を探る中で、母には家族の知らないもう一つの顔があったことが明らかになっていく。スコバがカタリーナとエベリンの二役を、「帰ってきたヒトラー」のカッチャ・リーマンがゾフィ役を演じる。
ネット上の声
- 家族の秘密を巡る、あまりうまくない悲喜劇
- 家族の秘密を巡る、あまりうまくない悲喜劇
- はぁー、今年のワースト3に入りそう
- いつの時代も男は男、女は女、人は人
ヒューマンドラマ
- 製作年2016年
- 製作国ドイツ
- 時間101分
- 監督マルガレーテ・フォン・トロッタ
- 主演カッチャ・リーマン