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フランスのアルベール・ラモリス監督が56年に発表し、カンヌ国際映画祭パルムドールに輝いた名作ファンタジー。街灯に赤い風船が引っ掛かっているのを見つけた少年パスカルは、そこから風船を取って大切に扱いはじめる。やがて風船はパスカルの行く先々に勝手についてくるようになるが、いたずらっ子たちの標的にされてしまい……。シンプルなストーリーとセリフによって描かれる詩情豊かな世界。2008年、「白い馬」(1952年/40分)と本作のデジタルリマスター版がリバイバル公開。
ネット上の声
- 〜主演女優:赤い風船 助演男優:少年〜
- 言葉にできないほど素晴らしい!!!
- 甦った伝説の映画! お薦めです
- 叙情詩溢れる温かさが印象的
ファンタジー、 ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国フランス
- 時間35分
- 監督アルベール・ラモリス
- 主演パスカル・ラモリス
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「天井棧敷の人々」のマルセル・カルネ監督が「肉体の悪魔」などの人気俳優ジェラール・フィリップを主演に迎え、恋ゆえ犯罪に手を染めた青年が夢の世界へと迷い込む姿をつづった幻想ラブストーリー。
青年ミシェルは恋人ジュリエットのために店の金を盗み、刑務所に入れられてしまう。獄中でジュリエットに思いをはせる彼は、いつしか陽光の降り注ぐ村にたどり着く。そこは人々が思い出を持たない“忘却の村”だった。領主・青ひげの城にジュリエットが幽閉されていることを知ったミシェルは、やっとのことで彼女と再会を果たす。しかし、ジュリエットはミシェルとの思い出を失っており……。
ジュリエット役に「オーソン・ウェルズのオセロ」のシュザンヌ・クルーティエ。後に「ローマの休日」「ベルリン・天使の詩」などの名作を手がけるアンリ・アルカンが撮影を担当。ジョセフ・コスマによるテーマ曲「失われた恋」も印象を残し、1951年・第4回カンヌ国際映画祭で音楽賞を受賞した。別邦題「愛人ジュリエット」。
ネット上の声
- 【”ある女に恋した男が彷徨い込んだ忘却の村”作家マルセル・カルネが作り出す夢とも現実ともつかない不思議な雰囲気に引き込まれる作品。夭逝したジェラール・フィリップの儚げな表情も良き作品である。】
- 恋に絶望する青年の精神世界を映像化した実験映画のカルネ演出の斬新さ
- 眼を疑うほどの美しさ
- 大人向けのメルヘン
ヒューマンドラマ
- 製作年1951年
- 製作国フランス
- 時間93分
- 監督マルセル・カルネ
- 主演ジェラール・フィリップ
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「旅路の果て」のジュリアン・デュヴィヴィエが、自ら脚本を書卸し、監督した一九四九年作品。台詞はアンリ・ジャンソンが担当している。撮影はヴェテラン、ヴィクトル・アルムニーズ。「火の接吻」のセルジュ・レジアニ、新人のシュザンヌ・クルーティエを中心に、「我が父我が子」のシュジィ・プラン、モニーク・メリナン、ジャン・ダヴィらが出演する他、デュヴィヴィエの選んだニュウ・フェイス少女達が多数出演している。
ネット上の声
- 感化院という閉鎖的空間での少女の連帯(援護射撃)は、かの名作『制服の処女』を想起
- 分かりやすい設定、分かりやすいテーマ、分かりやすい展開
- 人が入れない領域を意味するのか
青春、 ヒューマンドラマ
- 製作年1949年
- 製作国フランス
- 時間107分
- 監督ジュリアン・デュヴィヴィエ
- 主演シュザンヌ・クルーティエ