全4作品。菟田高城が出演した映画ランキング

第20回TAMA NEW WAVEで上映され、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2020の国内コンペティション短編部門で優秀作品賞を受賞するなど高い評価を獲得した短編作品。とある村の持ち主のいない古民家で、素性の知れない男女5人が共同生活を送っていた。そこは誰もが自由に出入りでき、いまはちょうど吉田という男が立ち去ろうとしていた。そこへ村の役所から派遣された矢島が、不法に滞在する5人に退去勧告を言い渡しにやってくる。しかし、矢島はリーダー格の男・鈴山のペースに巻き込まれ、立ち退きを説得するどころか逆にその家で一夜を明かす羽目になり……。互いに干渉せず、深い事情に立ち入らない男女5人の、一見すると「自由」な姿を描きながら、徐々に生じるわずかなズレや気遣いなどがストレスとなり、「不自由」へとつながっていく様を描いた。監督はこれが初の劇場公開作品となる藤田直哉。脚本は劇団ユニット「コンプソンズ」を率いる金子鈴幸。出演は「あの日々の話」の山科圭太、「イソップの思うツボ」の石川瑠華ら。

「学生による商業映画製作」をコンセプトとする「トリウッドスタジオプロジェクト」の第8弾作品。他人を気にして本心を隠してしまう少女が、自立のために奮闘する姿を描いた青春ドラマ。大阪の高校生・霜月ちひろは、母の春乃が再婚し、義父になった隼との間に生まれたすず、夕樹と5人家族で暮らしていた。しかし、隼との間に生じた誤解から家族との接し方がわからなくなってしまい、家を飛び出して上京。東京で出会った芸人志望のルームメイト・弥生に誘われて漫才コンビを組むことになり、2人は練習を重ねていくが……。

社会の片隅で今を必死に生きる3人の男女が小さな希望を見つけるまでを描き、国内外の映画祭で注目を集めた人間ドラマ。両親を亡くし、知的障害を持つ兄・実生と2人で暮らすことになった幹生。兄の性欲処理のため、部屋にときどき風俗嬢を呼んでいる幹生は、秋葉原でアイドル活動を続けながら風俗で働くマリンと出会う。メガホンを取るのは、若松孝二監督の下で演出を学び、本作が長編デビュー作となる新鋭・白石和彌。

人気ヤンキーアクション「ガチバン」シリーズ第15作。前作「ガチバン WORST MAX」にライバル役として登場した、カリスマモデルと闇金融業者という2つの顔を持つ男・紅井レオを主人公に描く。流浪の最強ヤンキー・黒永勇人に敗れたレオは、モデル事務所にやってきた川崎心愛とコンビを組むようになる。レオと心愛は、毎晩のように借金の取立てと売春の斡旋で荒稼ぎをするが、やがてテリトリーを荒らされた暴力団から目をつけられてしまう。主演は若手俳優集団「D2」の荒井敦史。