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亡き父の面影と罪。茶器が繋ぐ、三人の女と一人の男の、美しくも哀しい愛憎の物語。
鎌倉の旧家。主人公・菊治は、亡き父の茶道の弟子であり、かつて父の愛人だった栗本ちか子に誘われ茶会へ。そこで出会ったのは、もう一人の父の愛人・太田夫人とその娘・文子。父の面影を宿す夫人に惹かれ、一夜を共にする菊治。しかし夫人は罪の意識から自ら命を絶ってしまう。残された娘・文子と菊治の間に芽生える淡い恋。志野焼の茶碗が象徴する、逃れられない過去と宿命。複雑に絡み合う四人の男女の愛憎劇の結末。
ネット上の声
- 宮川一夫のカメラは芸術品
- 味付けは監督次第
- そんなに父親に似ているかなあ?
- 主演が森雅之じゃなかったら。
ヒューマンドラマ
- 製作年1953年
- 製作国日本
- 時間111分
- 監督吉村公三郎
- 主演木暮実千代
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戦争が引き裂いた男女の運命、十年の時を経て再会した二人の愛の行方を描く二部作。
戦時下の混乱の中、将来を誓い合いながらも無情に引き裂かれた若い男女、修一と節子。終戦から十年、互いの消息も知れぬまま、それぞれが別の人生を歩んでいた。ある日、東京の片隅で二人は奇跡的な再会を果たす。しかし、その再会は「かりそめの逢瀬」に過ぎなかった。修一には家庭が、節子には拭えぬ過去の影が。社会のしがらみと道徳、そして変わらぬ愛の間で激しく揺れ動く二人。忘れようとしても忘れられない想いが、再び彼らの魂を強く引き寄せ合う。時代の波に翻弄された純愛の軌跡を辿る、感動のメロドラマ。
- 製作年1953年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督木村恵吾
- 主演久我美子
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凍てつくシベリアの荒野、愛する人を追い求める一人の男の、絶望と希望を描く壮大な逃避行。
舞台は革命後のロシア、広大なシベリア。元将校の男は、愛する女性との再会だけを胸に、過酷な収容所を脱走。しかし、彼の前には、どこまでも続く雪と氷の荒野、そして執拗な追手が迫る。凍てつく寒さ、飢え、そして孤独。極限状況の中、男の脳裏に浮かぶのは、愛する人の面影と、かつて交わした約束。果たして彼は、地の果てで待つ希望にたどり着けるのか。人間の愛と生存本能が試される、壮絶な旅の記録。
- 製作年1953年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督久松静児
- 主演池部良
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戦後の日本、貧しさに負けず、力強く生きる五人兄弟の愛と絆の物語。不器用ながらも支え合う、若者たちの青春群像劇。
戦争で両親を失い、残された五人の兄弟。長男は一家を支えるため懸命に働き、他の兄弟たちもそれぞれの悩みや夢を抱えながら、貧しいながらも一つ屋根の下で暮らしている。恋愛、就職、社会の偏見といった厳しい現実に直面しながらも、彼らはぶつかり合い、励まし合い、固い絆で結ばれていく。時代の荒波の中で、ひたむきに未来を信じて生きる若者たちの姿を描いた、感動の人間ドラマ。
- 製作年1954年
- 製作国日本
- 時間118分
- 監督吉村公三郎
- 主演乙羽信子
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「サンデー毎日」に連載された藤沢桓夫の小説の映画化。「稲妻(1952)」の田中澄江と「花吹雪男祭り」の若尾徳平の協同脚本によって、「秘密(1952)」の久松静児が監督に当った。撮影は「社長秘書」の竹村康和、音楽は「夫婦」の斎藤一郎である。「あの手この手」の森雅之、久我美子、「社長秘書」の木村三津子、根上淳、俳優座の青山杉作、他に千秋実、羅門光三郎、船上爽、浪花千栄子などが出演する。
青春、 ヒューマンドラマ
- 製作年1953年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督久松静児
- 主演久我美子
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川端康成の浅草をテエマにした「浅草紅団」「虹」など諸短編を折衷して「雁(1953)」の成澤昌茂が脚色し、「胡椒息子」の島耕二が監督した。「悲恋椿」の長井信一、「木曽路の子守唄」の大久保徳二郎がそれぞれ撮影、音楽を担当している。「あにいもうと(1953)」の森雅之、浦辺粂子、「春雪の門」の山本富士子、「新江の島悲歌」の木村三津子、「半処女」の片山明彦、「木曽路の子守唄」の霧立のぼるなどが出演する。
ヒューマンドラマ
- 製作年1953年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督島耕二
- 主演山本富士子
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「ニューヨーカー」に掲載されたE・J・カーンの実話小説をも とに「折れた槍」のリチャード・マーフィーが脚本執筆、自ら第1回作品として監督、「地上より永遠に」のバーネット・ガフィが撮影を担当した。主なる出演者は「俺達は天使じゃない(1955)」のアルド・レイ、「長い灰色の線」のフィル・ケイリー、新人ディック・ヨーク、日本側より木村三津子、斎藤達雄、大川平八郎など。1955年作品。
- 製作年1955年
- 製作国アメリカ
- 時間93分
- 監督リチャード・マーフィ
- 主演アルド・レイ
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『平凡』所載大林清の原作にもとずき、「続魚河岸の石松」の笠原良三、小石栄一が脚色、監督にあたった。「街の小天狗」の姫田真佐久、「黒豹」の飯田三郎の撮影、音楽担当。「続十代の性典」の南田洋子、根上淳、「暴力市街」の三条美紀、「胡椒息子」の船越英二、有島圭子、「再会(1953)」の木村三津子、「青色革命」の千田是也(俳優座)などが主演。
- 製作年1953年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督小石栄一
- 主演根上淳
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婦人娯楽部連載の常安田鶴子の『青春診療薄』から、「落花の門」と同じスタッフで、須崎勝弥が脚本を書き、仲木繁夫が監督する。撮影は宗川信夫、音楽は浅井挙曄の担当で、これも「落花の門」の顔ぶれである。出演者は「こんな美男子見たことない」の南田洋子、病気全快の木村三津子、「舞妓物語(1954)」の根上淳、「愛染かつら(1954)」の三宅邦子に、見明凡太朗、入江洋佑などである。
- 製作年1954年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督仲木繁夫
- 主演根上淳
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川口松太郎の『平凡』連載原作を新人田辺朝二(大映助監督)が脚色、「魚河岸の石松」の小石栄一が監督した。撮影、音楽にはそれぞれ「現代処女」の峰重義、「天城の決闘」の安倍盛があたっている。「総理大臣の恋文」の三益愛子、「決闘五分前」の木村三津子、「十代の性典」の千田是也、南田洋子、「女性の声」の三宅邦子などの池箏曲の宮城道雄、テイチク歌手の菅原都々子が特別出演している。
- 製作年1953年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督小石栄一
- 主演三益愛子