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内戦の傷跡が残るバルカン半島を舞台に、一人の映画監督が幻のフィルムを探す旅。それは自身のルーツと歴史を巡る魂の彷徨。
ギリシャ系アメリカ人の映画監督A。故郷ギリシャでの新作上映会を機に、バルカン半島初の映画作家マナキス兄弟が残した未現像フィルムを探す旅へ。その旅は、雪に閉ざされたアルバニア、内戦の傷跡が残るマケドニア、そして砲弾が飛び交うサラエボへと続く。行く先々で出会う人々の記憶と、自身の過去の恋が交錯。歴史に引き裂かれた故郷の姿を目の当たりにするA。果たして彼は、失われた<まなざし>を見つけ出すことができるのか。これは単なるフィルム探しではない、自らの魂のルーツと20世紀の歴史を辿る壮大な旅路の記録。
ネット上の声
- 傘&キャンドルたち、ワルツ、集合写真、デカ彫刻、川沿いを走る人々、失われた眼差し
- 間違いを繰り返さないためには、過去と現在を鋭く見つめる瞳が必要なのだ
- 映画愛、祖国愛、祖国を超えたバルカン半島愛を感じる壮大な叙事詩
- バルカンの歴史とユリシーズの物語の錯綜!
実話
- 製作年1995年
- 製作国フランス,イタリア,ギリシャ
- 時間177分
- 監督テオ・アンゲロプロス
- 主演ハーヴェイ・カイテル
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結婚10年目の完璧な夫婦。その理想の仮面の裏で、静かに崩壊していく愛と信頼の記録。イングマール・ベルイマンが描く、痛々しくも美しい魂の解剖図。
1970年代のスウェーデン。弁護士のマリアンと大学教授のヨハンは、二人の娘に恵まれた誰もが羨む理想の夫婦。しかし、結婚10年目を迎えたある日、ヨハンが突然、若い愛人の存在を告白し家を出ていく。完璧だったはずの日常の崩壊。絶望の淵で、マリアンは精神的・経済的自立を模索し始める。一方、新たな生活を始めたヨハンもまた、埋めがたい心の空虚に苦しむ。離婚、そして再会。憎しみと愛情の狭間で揺れ動きながら、互いを縛り付けていた「結婚」という制度から解放されたとき、二人が見つけ出す本当の関係性とは。長い年月をかけた、ある男女の愛の年代記。
ネット上の声
- ここにはないどこか、なんてない!?
- ある意味、ホラー映画かもしれない
- 目が離せませんでした
- 言葉による関係の崩壊
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国スウェーデン
- 時間168分
- 監督イングマール・ベルイマン
- 主演リヴ・ウルマン
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故郷を離れたロシア人詩人がイタリアで彷徨う、魂の救済を求める精神的な旅路。
18世紀ロシアの音楽家を研究するため、イタリアを訪れた詩人アンドレイ。通訳の女性と共にトスカーナ地方を旅するも、彼の心は故郷への激しい郷愁(ノスタルジア)に苛まれる。ある日、世界の終末を信じ、7年間も家に閉じこもっていたという狂人ドメニコとの出会い。彼の「世界の救済」という奇妙な願いを引き受けたアンドレイは、自らの魂の救済を求め、ある儀式に挑む決意。壮麗なイタリアの風景の中で描かれる、故郷と自己の喪失を巡る魂の彷徨。
ネット上の声
- 圧巻の芸術作!タルコフスキー精神世界の旅
- 誰か私にノスタルジアを解説してくれー。
- 映画が芸術である事を許された時代の傑作
- この空気を15時間くらい吸い続けていたい
ヒューマンドラマ
- 製作年1983年
- 製作国イタリア,ソ連
- 時間126分
- 監督アンドレイ・タルコフスキー
- 主演オレグ・ヤンコフスキー
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巨匠イングマール・ベルイマン監督の遺作。30年ぶりに再会した元夫婦が織りなす、魂の対話と家族の葛藤。
離婚から30年。弁護士のマリアンは、ふとした思いつきから、スウェーデンの田舎で隠居生活を送る元夫ヨハンのもとを訪れる。そこには、ヨハンの息子ヘンリックと、その娘である孫娘のカリンもいた。チェロ奏者であるカリンの才能を巡り、父ヘンリックと祖父ヨハンは激しく対立。マリアンは、愛と憎しみ、嫉妬と後悔が渦巻くこの家族の濃密な関係に巻き込まれていく。過去の傷と現在の確執が交錯する中、彼らがたどり着く魂の対話の行方。
ネット上の声
- 『ある結婚の風景』から約30年後を描くベルイマン監督の遺作
- いかにも映画ツウが好みそうな雰囲気だが…
- 心の闇へ導くベルイマン芸術 :まとめ付
- こんな映画を年四回は観たい。
ヒューマンドラマ
- 製作年2003年
- 製作国スウェーデン
- 時間112分
- 監督イングマール・ベルイマン
- 主演リヴ・ウルマン
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結婚10年目を迎え、順風満帆の夫婦生活を送っていたユーハンとマリアン。だがある日、ユーハンが浮気を告白。マリアンは関係修復を訴えるが、ユーハンは激しい口論の末家を出てしまう。やがて2人は再会し本音でじっくり語りあうが、溝は深まるばかりで…。
ネット上の声
- なんでも、《腐敗》と《発酵》は本質的に同じ現象なのだ、ときく
- 長尺に怯んでモジモジしてた期間を後悔!
- ベルイマン監督による史上最大級の会話劇
- 犬も食わぬ夫婦喧嘩をのぞき見する5時間
ヒューマンドラマ
- 製作年1973年
- 製作国スウェーデン
- 時間293分
- 監督イングマール・ベルイマン
- 主演リヴ・ウルマン
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言葉を話せなかった少年が話せるようになるまでの1日を、その少年の父の行動を通して描く。製作はカティンカ・ファラゴー、エグゼキュティヴ・プロデューサーは、アンナ・レーナ・ウィボム、監督・脚本は「ノスタルジア」のアンドレイ・タルコフスキーで、これが彼の遺作(86年死去)となった。撮影はスヴェン・ニクヴィスト、音楽はJ・S・バッハ(マタイ受難曲BWV244第47曲)他スウェーデン民族音楽と海音道宗祖の法竹音楽 、美術はアンナ・アスプ、編集はタルコフスキーとミハウ・レシチロフスキーが担当。出演はエルランド・ヨセフソン、スーザン・フリートウッドほか。
ネット上の声
- 無限に広がる心象世界!タルコフスキー遺作
- 人類への警鐘と献身的人間愛に満ちた遺作
- 鏡、ノスタルジア、サクリファイス。
- 全然分からない、だけど素晴らしい
ヒューマンドラマ
- 製作年1986年
- 製作国スウェーデン,フランス
- 時間149分
- 監督アンドレイ・タルコフスキー
- 主演エルランド・ヨセフソン
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恵まれた生活を送っていた一人の女医が突然精神的な病いに陥りはじめて絶望的な苦悩を経験するという、生と死と愛をテーマにした人間ドラマ。製作・監督・脚本は「秋のソナタ」のイングマール・ベルイマン、撮影はスヴェン・ニクヴィスト、モーツアルトの『幻想曲』ハ短調のピアノ演奏はチェービー・ラレテイ、編集はシブ・ラングレン、製作デザインはアンネ・ハーゲゴード、メークアップはセシリア・ドロットが各々担当。出演はリヴ・ウルマン、エルランド・ヨセフソン、アイノ・トーベ・ヘンリクソン、グンナール・ビヨルンストランド、カリ・シルバン、シフ・ルード、スヴェン・リンドベルイなど。
ネット上の声
- 女性精神科医のレイプ未遂からの人格崩壊と再生への道筋を描く、ひたすら怖いトラウマ・ホラー。
- どんな映画が好き?と訊かれたら、日中の素面であれば「えっとおォー『魔女宅』とかで
- 独房としての自我、出来は不満
- 久しぶりのベルイマン作品
ヒューマンドラマ
- 製作年1976年
- 製作国スウェーデン
- 時間119分
- 監督イングマール・ベルイマン
- 主演リヴ・ウルマン
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ナチの台頭と共に予言者としてドイツの英雄となったハヌッセンの半生を描く伝記ドラマ。製作はアルトゥール・ブラウナー、監督・脚本は「コンフィデンス 信頼」のイシュトヴァーン・サボー、撮影はラヨシュ・コルタイ、音楽はジョルジー・フカンが担当。主演はクラウス・マリア・ブランダウアー、エルランド・ヨセフソンほか。
ネット上の声
- 見比べて欲しい!
- 2次大戦前夜の怪人
- その男、ハヌッセン
- ハンガリーのイシュトヴァン・サボー監督作品
ヒューマンドラマ
- 製作年1988年
- 製作国ハンガリー,ドイツ
- 時間141分
- 監督イシュトヴァン・サボー
- 主演クラウス・マリア・ブランダウアー
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ロシア生まれの女流哲学者ルー・サロメと大哲学者フリードリッヒ・ニーチェ、さらに彼の弟子格であったパウル・レーとの愛と思想の妄執を描く。製作はロバート・ゴードン・エドワーズ、監督は「ミラレパ」のリリアーナ・カヴァーニ。カヴァーニの原案を基にカヴァーニ、フランコ・アルカッリとイタロ・モスカーティが脚色。撮影はアルマンド・ナンヌッツィ、音楽はダニエル・パリス、編集はフランコ・アルカッリが担当。出演はドミニク・サンダ、エルランド・ヨセフソンなど。
ネット上の声
- 女1人男2人の儚い友情。
- 1985年6月23日 てあとるTENJIN
- やっぱり西洋は、二元論的な価値観の世界なんだなと、極東人としてうっすら感じました
- サイケ色のステージだけでも一見の余地あり
ヒューマンドラマ
- 製作年1977年
- 製作国イタリア,フランス,ドイツ
- 時間116分
- 監督リリアーナ・カヴァーニ
- 主演ドミニク・サンダ
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現代スウェーデン映画の巨匠イングマール・ベルイマンのかつての放埒な恋愛体験を思わせる不倫劇を、やはりかつての恋人にしてベルイマン作品の名女優リヴ・ウルマンが映像化。家族を持つ女性がふとしたはずみで夫の親友との情事に溺れていくさまと、それによって引き起こされる悲劇の顛末を描く。
ネット上の声
- スウェーデン
- イングマール・ベルイマンが自らをモデルに書き上げた脚本を、ベルイマン作品の常連で
- ベルイマンが自身をモデルに描いた、とのことですが、中年男女が不倫に至るまでの詳細
- 女の叫びと、男の嫉妬と、愛の葛藤と
ヒューマンドラマ
- 製作年2000年
- 製作国スウェーデン
- 時間154分
- 監督リヴ・ウルマン
- 主演レナ・エンドレ
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19世紀後半、文化史に多大な影響を与えた女傑ルー・サロメと大哲学者フリードリッヒ・ニーチェ、さらに彼の弟子パウル・レーとの愛と思想の妄執を描く。日本では1985年に「善悪の彼岸」のタイトルで116分の英語版が公開されたが、40箇所以上が修正された。今回のイタリア語版・ノーカット版では修正箇所は4箇所のみで、数多くの場面が復元された。監督は「愛の嵐」のリリアーナ・カヴァーニ。出演はドミニク・サンダ、エルランド・ヨセフソン。
ネット上の声
- 人間的な、あまりに人間的な哲学者ニーチェ
- フランスの至宝ドミニク・サンダ!
- 蒼白き夢の果てに
- ニーチェの恋人
ヒューマンドラマ
- 製作年1977年
- 製作国イタリア,フランス,ドイツ
- 時間127分
- 監督リリアーナ・カヴァーニ
- 主演ドミニク・サンダ
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退屈な毎日を送る主婦の心の奥底に潜む狂気を、彼女が性的に変化してゆく姿の中で描いてゆく。製作はボー・ヨンソン、監督・脚本は「スウィート・ムービー」のドウシャン・マカヴェイエフ、撮影はトミスラフ・ピンター、音楽はコーネル・コヴァックが担当。出演はスーザン・アンスパック、スヴェトザル・ツヴェトコヴィッチほか。
ネット上の声
- スウィート・ムービーの方がまだ理解できる気がする、でも映像がアタマにこびりついて
- 「スウィート・ムービー」から7年、スウェーデンのプロデューサーの依頼で作ったのが
- 高校生の頃映画館でこの監督の映画を特集していて何本か観た
- 『スウィートムービー』から7年ぶり
ヒューマンドラマ
- 製作年1981年
- 製作国イギリス,スウェーデン
- 時間96分
- 監督ドゥシャン・マカヴェイエフ
- 主演スヴェトザル・ツヴェトコヴィッチ
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ヒューマンドラマ
- 製作年1984年
- 製作国スウェーデン
- 時間72分
- 監督イングマール・ベルイマン
- 主演エルランド・ヨセフソン