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貧しい漁村で生きる、感受性豊かな少年のひと夏の成長物語。夕焼け雲に未来を夢見た日々の、切なくも美しい記憶。
昭和30年代、瀬戸内海に面した小さな漁村。魚屋を営む貧しい一家に生まれた少年・陽一は、家業を手伝う毎日。感受性豊かな彼は、大人たちの世界の厳しさや矛盾を感じながらも、夕焼けに染まる空に未来への淡い夢を託していた。ある日、村を訪れたセールスマンとの出会いが、彼の心に小さな変化をもたらす。貧しさの中で懸命に生きる人々の姿と、少年の心の機微を繊細に描き出す、木下恵介監督による珠玉の名作。
ネット上の声
- 真面目な映画人が真面目な人々を描いた映画
- オープニングの空撮から全編に通底する丁寧な構図とカメラワークが特徴的で、木下恵介
- 久保豊さんの『夕焼雲の彼方に——木下惠介のクィアな感性』をよんだので木下恵介作品
- 久我美子さんのようなまっすぐなお嬢さんにこの役は合わない!けどかわいいからヨシ!
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督木下恵介
- 主演久我美子
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明治時代の信州。淡く、そしてあまりにも儚い、従兄妹同士の初恋の追憶。
舞台は明治時代の信州の農村。15歳の少年・政夫と、2歳年上の従姉・民子は、互いに淡い恋心を抱く仲。小川での語らい、野菊摘み、二人だけの時間はかけがえのない宝物。しかし、その純粋な想いは、封建的な村の大人たちによって無慈悲にも引き裂かれる。周囲の反対により、民子は望まぬ嫁入りを強いられることに。離れ離れになっても変わらぬ想いを胸に秘める二人。老いた政夫が、生涯でただ一度の恋を静かに回想する、美しくも切ない追憶の物語。
ネット上の声
- 【“野菊の花の如き君。竜胆の花の如き貴方。”今作は、伊藤左千夫の傑作悲恋小説「野菊の墓」を、木下恵介監督が品性高く映像化した切なき恋物語である。】
- ラストシーンで、視界を制約していたスコープがいきなりなくなるという秀逸な演出が見事
- そういえば、私も従兄弟のお兄ちゃんを好いていた時期があったのを思い出しながら見て
- 野菊の「墓」としなかったタイトル変更に拍手
ヒューマンドラマ
- 製作年1955年
- 製作国日本
- 時間92分
- 監督木下恵介
- 主演田中晋二
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「原爆の子」「花荻先生と三太」などの作品を作った民芸が、新教映株式会社と共同で製作したもの。製作は菅義雄と八名正の共同、壷井栄の原作から、「白痴」以来久しぶりの久板榮二郎が脚本を書き黒澤明の第一助手を勤めていた若杉光夫が演出に当っている。撮影は井上莞。出演者は宇野重吉、高野由美、北林谷栄、左卜全、斎藤美和などの民芸の人々に田中晋二のほかは現地の子供達が大勢出演している。
- 製作年1952年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督若杉光夫
- 主演田中晋二