全9作品。ナターシャ・リチャードソンが出演した映画ランキング

サマーキャンプで出会った瓜二つの少女、それは生き別れた双子の姉妹。両親を復縁させるため、二人のキュートで大胆な計画が始まるハートフル・コメディ。

舞台は現代アメリカのサマーキャンプ。カリフォルニア育ちで活発なハリーと、ロンドン育ちで品行方正なアニー。性格も育ちも正反対の二人は、顔が瓜二つなことから反目しあう毎日。しかし、ある偶然から二人は驚愕の事実に気づく。自分たちは、幼い頃に離婚した両親によって引き離された双子の姉妹だったのだ。互いの存在を知らなかった姉妹は、まだ見ぬパパとママに会うため、そして二人を復縁させるため、キャンプの終わりにこっそり入れ替わるという大胆な計画を実行。だが、帰りを待っていたのは、パパの若くて意地悪な婚約者の存在。双子の「ファミリー・ゲーム」は、予想外の困難に直面する。

「眺めのいい部屋」、「ハワーズ・エンド」、「日の名残り」など、長きにわたって名作を生み出してきたマーチャント・アイボリープロダクション最後の作品は、1936年日中戦争開戦前夜の上海を舞台に元外交官の米国人と、ロシアからの亡命未亡人との恋愛を描く歴史ドラマ。オリジナル脚本はブッカー賞受賞作家で、93年の「日の名残り」以来のアイボリー作品参加となるカズオ・イシグロ。

シングル・マザーの客室係がひょんなことから未来の大統領候補と出会い、恋に落ちていく姿をロマンティックに描く。出演は「ザ・セル」のジェニファー・ロペスと「シンドラーのリスト」のレイフ・ファインズ。監督は「スモーク」の才人ウェイン・ワン。

LAのわがままお嬢様が、イギリスの超厳格な寄宿学校へ！カルチャーショックだらけの学園生活で、彼女が見つける本当の自分。

舞台は現代のアメリカ、マリブ。贅沢三昧でやりたい放題の超わがままお嬢様、ポピー。度重なる問題行動に父親はついに激怒し、彼女をイギリスの超厳格な全寮制の女子校へ強制的に転校させる。そこは携帯電話もブランド品も禁止、厳しい規則と伝統に縛られた世界。LAとは真逆の環境に戸惑い、反発するポピー。彼女はルームメイトたちと協力し、退学処分になるための奇想天外な作戦を開始。しかし、校長の息子フレディとの出会いや、仲間たちとの友情を通して、彼女の心に少しずつ変化が。果たしてポピーは、本当の自分を見つけ、新たな居場所を築くことができるのか。

英国一の美容師は誰だ？バラバラになった家族が、ハサミとプライドを手に再起を懸けるハートウォーミング・コメディ。

舞台はイギリスの田舎町。年に一度の「英国ヘアスタイリング・コンテスト」の開催地に選ばれる。かつてカリスマ美容師だったフィルは、妻に駆け落ちされて以来、すっかり落ちぶれた生活。そのコンテストに、彼を捨てた元妻と駆け落ち相手のライバルが優勝候補として凱旋してくる。息子に背中を押され、フィルは家族の誇りと自身のプライドを取り戻すため、出場を決意。しかし、バラバラになった家族の心を一つにするのは容易ではない。華やかな舞台の裏で、不器用な家族の再生の物語が始まる。

怪奇小説の誕生の影で、作家たちの間に湧き起こる幻想を描く。製作はペニー・コーク、監督は「狂えるメサイア」のケン・ラッセル、エグゼクティヴ・プロデューサーはアル・クラークとロバート・デュヴルー、脚本はスティーブン・ヴォルク、撮影はマイク・サウザン、音楽はトーマス・ドルビー、編集はマイクル・ブラッドセルがそれぞれ担当。出演はガブリエル・バーン、ジュリアン・サンズほか。

ソーシャル・ワーカーの女性が、自分が担当した服役者の男性と恋に落ちたことから起こるサスペンス・スリラー。監督は本作が長編デビューとなるテレビ出身のジャン・イライアスバーグ（女性）。製作はリサ・Ｍ・ハンセン、エグゼクティヴ・プロデューサーはポール・ハーツバーグ、脚本はフランク・ノーウッド、撮影は「ドラッグストア・カウボーイ」のロバート・ヨーマン、音楽はスティーヴ・バーテクが担当。

文明から隔絶された森で独自の言語を話す女性ネル。彼女の存在が、現代社会に生きる我々の「言葉」と「心」を問い直す。

ノースカロライナ州の山奥。一軒の小屋で、外界と一切の接触を持たずに育った女性ネルの発見。母親の死後、初めて人目に触れた彼女が話すのは、誰にも理解できない独自の言語。彼女を研究対象と見る心理学者ポーラと、その純粋な世界を守ろうとする医師ジェリー。ネルとの交流を通じ、二人は科学や常識では測れない人間の魂の深さに触れていく。果たして彼女を社会に順応させることが本当に幸福なのか。感動的な結末への問いかけ。

環境汚染で不妊が蔓延した近未来。子供を産むためだけに支配される「侍女」の、自由を賭けた静かなる闘争。

舞台は、環境汚染により女性のほとんどが不妊となった宗教独裁国家ギレアデ共和国。ここでは、妊娠可能な女性は「侍女」として司令官の家に送られ、子供を産む道具として扱われる運命。かつては夫と娘と幸せに暮らしていたケイトも、その一人。自由も名前も奪われ、ただ生き延びるため感情を押し殺す日々。しかし、彼女の心に宿る過去の記憶と人間としての尊厳が、この絶望的な世界への反逆の炎を灯す。果たして彼女は、この狂気の支配から逃れ、再び光を手にすることができるのか。一人の女性の抵抗を描く衝撃の物語。