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瞬きだけが自由。全身麻痺の男が、想像力の翼で紡ぐ希望と再生の物語。
1995年、フランス。ファッション雑誌「ELLE」の編集長として華やかな日々を送っていたジャン=ドミニク・ボービー。突然の脳卒中で、彼に残された自由は左目の瞬きのみ。全身が動かない「潜水服」に閉じ込められながらも、彼の精神は「蝶」のように記憶と想像の世界を自由に舞う。献身的な言語療法士の助けを借り、瞬きだけで自伝を綴るという決断。それは、失われた世界との絆を取り戻し、人間としての尊厳を証明するための、想像を絶する闘いの始まり。
ネット上の声
- 主人公の視点で描かれる映像がとにかく衝撃的。最初は息苦しいけど、次第に彼の想像力や記憶が蝶のように羽ばたいていく様に引き込まれた。生きることの尊厳を考えさせられる、忘れられない一本になった。
- これが実話だなんて信じられない。絶望的な状況でもユーモアを失わない主人公の強さに胸を打たれました。
- 評価が高いのはわかるけど、自分には合わなかったかな。終始主人公目線なのがちょっと辛くて、途中で眠くなってしまったw
- テーマは重いけど、映像が詩的でとても美しかったです。観終わった後、静かな余韻が残ります。
難病、 実話、 ヒューマンドラマ
- 製作年2007年
- 製作国フランス,アメリカ
- 時間112分
- 監督ジュリアン・シュナーベル
- 主演マチュー・アマルリック
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天才高校生の書く作文が、教師の日常を侵食する。覗き見から始まる、現実と虚構が交錯する禁断の物語。
フランスの高校で働く文学教師ジェルマン。才能のない生徒たちの作文にうんざりする彼の前に、一人の天才少年クロードが現れる。クロードが提出したのは、クラスメートの家に巧みに入り込み、その家庭を観察したという内容の作文。その禁断の覗き見から紡がれる文章の魅力に、ジェルマンはたちまち虜となる。彼は危険と知りながらも、クロードに作文の続きを書くよう指導。しかし、物語は次第にエスカレートし、虚構は現実を侵食し始める。教師と生徒の危険な共犯関係の行き着く先は。
ネット上の声
- 教え子たちに作文の宿題を出した教師のジェルマンは、教え子の1人クロードが書く作文
- 続きが読みたくて仕方がない小説を読んでるようだった
- ねっとり系の話だが意外と鑑賞後感は爽やか
- すべてが夜のマンションのシーンで描かれた
ヒューマンドラマ
- 製作年2012年
- 製作国フランス
- 時間105分
- 監督フランソワ・オゾン
- 主演ファブリス・ルキーニ
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19世紀末フランス、国家を揺るがした冤罪事件。真実を追う情報将校が巨大な陰謀に挑む、歴史サスペンス。
舞台は1895年のフランス・パリ。対独情報部の新たな責任者に就任したピカール中佐。彼は、スパイ容疑で終身刑となったユダヤ人大尉ドレフュスの事件ファイルに、不可解な証拠を発見する。真犯人の存在を確信し、再調査を開始するピカール。しかし、軍上層部は国家の名誉を守るため、真相の隠蔽を画策。組織からの圧力、裏切り、そして命の危険。己の信念と正義を懸けた、一人の将校の孤独な戦いの記録。
ネット上の声
- 軍内部の差別と腐敗を弾劾したピカール中佐とユダヤ人の冤罪被害者ドレフュスが遺したもの
- ユダヤ系ポランスキー監督のアイデンティティが勝ち過ぎたか…
- ロマン・ポランスキーの映画 ノンフィクションです
- 冒頭から目に飛び込む「水」の存在
サスペンス
- 製作年2019年
- 製作国フランス,イタリア
- 時間131分
- 監督ロマン・ポランスキー
- 主演ジャン・デュジャルダン
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豪華客船で出会った謎の夫婦。彼らが語る、愛と憎しみが渦巻く倒錯的な関係の告白。
イスタンブールへ向かう豪華客船。倦怠期のイギリス人夫婦ナイジェルとフィオナの出会いは、車椅子の作家オスカーと、その若く美しい妻ミミ。オスカーが語り始めたのは、かつてパリで燃え上がったミミとの激しい恋の物語。純粋な愛が次第に倒錯的な欲望と支配へと変貌し、互いを破壊し尽くすまでの衝撃的な日々。その告白は、ナイジェルを危険な魅力で引き込み、船上の四人の運命を狂わせていく。愛の果てにあるのは天国か、それとも地獄か。
ネット上の声
- ヒュー・グラント&クリスティン・スコット・トーマス夫妻が主役だと思って見たら、話
- 豪華客船で知り合った車椅子の作家オスカーに延々と自分たち夫婦の赤裸々な性生活を語
- 『エゴイスト』と罵られた男のレビュー
- これ観るの楽しみにしてたんだけどな〜
ヒューマンドラマ
- 製作年1992年
- 製作国フランス,イギリス
- 時間140分
- 監督ロマン・ポランスキー
- 主演ピーター・コヨーテ
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その名が「マゾヒズム」の語源にもなったことで知られる、19世紀オーストリアの小説家レオポルド・フォン・ザッヘル=マゾッホの自伝的小説「毛皮を着たヴィーナス」をもとにした戯曲を、「戦場のピアニスト」「おとなのけんか」の鬼才ロマン・ポランスキー監督が映画化。自信家で傲慢な演出家のトマは、オーディションに遅刻してきた無名の女優ワンダに押し切られ、渋々彼女の演技を見ることになる。がさつで厚かましく、知性の欠片も感じさせないワンダだったが、演技を始めてみると、役への理解もセリフも完璧だった。最初はワンダを見下していたトマも次第にひきつけられ、やがて2人の立場は逆転。トマはワンダに支配されることに酔いしれていく。ポランスキー監督の妻でもある女優エマニュエル・セニエがワンダ役を務め、トマ役には「潜水服は蝶の夢を見る」のマチュー・アマルリックが扮した。
ネット上の声
- 支配と服従の逆転という点が『赤い航路』と共通してそうなので続けて鑑賞しました
- 神、彼に罪を下して一人の女の手に与え給う
- 個人的な支配/【被】支配のロールゲーム。
- ヴィーナスに誘い込まれた夢うつつの狭間
ヒューマンドラマ
- 製作年2013年
- 製作国フランス
- 時間96分
- 監督ロマン・ポランスキー
- 主演エマニュエル・セニエ
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1961年、コンゴ。たった150人のアイルランド部隊が、3000人の敵に包囲された。知られざる6日間の死闘の記録。
1961年、コンゴ動乱。国連平和維持軍として派遣された、パット・クインラン司令官率いるアイルランド部隊150人。彼らに与えられた任務は、ジャドヴィルという町の警護。しかし、それは政治的思惑が渦巻く罠だった。鉱山利権を狙う傭兵部隊とカタンガ兵、総勢3000人が彼らに襲いかかる。援軍も補給もない、四面楚歌の状況。圧倒的な戦力差を前に、若き兵士たちは絶望的な籠城戦を強いられる。水も食料も、そして弾薬も尽きていく中、彼らは知恵と勇気、そして仲間との絆だけを頼りに、6日間の死闘を繰り広げる。歴史に埋もれた、名もなき英雄たちの真実の戦いの記録。
ネット上の声
- 佳作ミリタリー
- ん?これ本当に意味が分からないんだけど、何故コンゴ側が悪でアイルランド(国連)側
- ずっと戦ってたらいつの間にか話が終わってて、ただの戦争映画感が強めなのがちょい物
- 戦争ものだと無駄に格好つけたセリフや言い回しにうんざりするが、この映画はすんなり
戦争
- 製作年2016年
- 製作国イギリス,南アフリカ
- 時間---分
- 監督リッチー・スマイス
- 主演ジェイミー・ドーナン
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悲劇的な事故が繋ぐ、三つの人生。ある青年の死がもたらす、喪失と決断、そして生命の奇跡を描く24時間の物語。
フランスの海辺の町。サーフィンを愛する青年シモンを襲った、突然の交通事故。脳死と判定された彼を前に、両親は臓器提供というあまりにも過酷な決断を迫られる。一方、パリでは心臓移植を待つ女性クレールが、残された時間の少なさに絶望していた。シモンの心臓が、クレールへと届けられるまでの24時間。悲しみに暮れる家族、移植手術に挑む医療チーム、そして新たな生を待つ患者。それぞれの想いが交錯する中、一つの命が別の命へと受け継がれていく過程を、静かに、そして力強く描く感動のヒューマンドラマ。
ネット上の声
- 「モーリタニアン 黒塗りの記録」で凄く印象に残ったタハール・ラヒムを追っての鑑賞
- 音楽はアレクサンドル・デスプラ
- 命を繋ぐ全ての人に敬意を抱く
- 日本の臓器移植の現状を思う
ヒューマンドラマ
- 製作年2016年
- 製作国フランス,ベルギー
- 時間104分
- 監督カテル・キレヴェレ
- 主演タハール・ラヒム
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末期癌の母と、故郷に戻った息子。限られた時間の中で、二人が見つけ出す「最期の尊厳」とは。感動のヒューマンドラマ。
舞台はフランスの静かな田舎町。都会で働く中年男性のマルタンは、母が末期癌で余命わずかだと知らされる。「家で最期を迎えたい」という母の願いを叶えるため、彼は仕事を休み故郷へ。慣れない介護、日に日に弱っていく母の姿、そして迫りくる死の影。彼は、看護師や父と協力しながら、母が望む穏やかな最期を実現しようと奮闘。避けられない別れの時を前に、親子が交わす言葉と、伝えきれなかった想い。愛と喪失、そして家族の絆を静かに見つめる物語。
ネット上の声
- 自ら死を選ぶ強い意志はどこから来たのか?
- 「安らかに……」とばかりに笑顔で致死量の
- 良かったなあー静かで好きな映画でした
- まさに身終い…どう最期を迎えるか…
ヒューマンドラマ
- 製作年2012年
- 製作国フランス
- 時間108分
- 監督ステファヌ・ブリゼ
- 主演ヴァンサン・ランドン
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1950年代フランスの田舎町。愛に飢えた少女が、盗みと奔放な恋に生きる場所を求める、切なくも瑞々しいひと夏の青春物語。
第二次世界大戦後のフランスの片田舎。裕福な伯父夫婦に預けられ、愛情を知らずに育った16歳の少女ジャニーヌ。満たされない心の渇きを癒すかのように、彼女は常習的な窃盗に手を染めていく。そんな日常の中、年上の既婚男性との出会いが彼女に初めての恋をもたらす。大人への階段を駆け上るように、奔放な愛に溺れていくジャニーヌ。しかし、その危うい自由は長くは続かない。社会の現実と自身の孤独に直面した彼女が選ぶ道。少女の痛みと成長を描く、忘れられない夏の記憶。
ヒューマンドラマ
- 製作年1994年
- 製作国フランス
- 時間90分
- 監督クロード・ミレール
- 主演ジャン=ピエール・マリエール
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妻が忽然と消えたパリの街。言葉も通じぬ異国で、アメリカ人医師の孤独な追跡が始まるサスペンス。
学会のため、妻と共にパリを訪れたアメリカ人外科医リチャード。彼がシャワーを浴びている僅かな間に、ホテルの部屋から妻が忽然と姿を消す。残されたのは、見知らぬスーツケース一つ。警察や大使館も頼りにならず、言葉の壁とパリの街に翻弄されるリチャード。唯一の手がかりであるスーツケースの持ち主を追ううち、彼は国際的な陰謀の渦中へと巻き込まれていく。愛する妻を救うため、平凡な医師が危険な世界に足を踏み入れる決断。タイムリミットが迫る中での孤独な闘い。
ネット上の声
- パリで困った、困ったハリソン・フォード‼️
- 『フランティック』の意味は『半狂乱』です
- どこかヒッチコック映画を思わせる展開
- 役者ハリソン・フォードの映画として
サスペンス
- 製作年1988年
- 製作国アメリカ
- 時間120分
- 監督ロマン・ポランスキー
- 主演ハリソン・フォード
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ネット上の声
- 床掃除しておいてね
- 昏睡から覚めて幸せになったのに夫が何か隠していて不穏なフランス産エロティック・サ
- R・ポランスキー夫人、ゴツい男顔のE・セニエ主演、フランソワ・ハンス監督による、
- 旦那が怖えぇΣ(´Д`)
サスペンス
- 製作年2003年
- 製作国フランス
- 時間97分
- 監督フランソワ・ハンス
- 主演エマニュエル・セニエ
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のぞき好きな冴えない男が美女と親しくなるが、彼女は実は人肉マニアというブラックなサスペンス。危ない美女を演じるのは、「ナインス・ゲート」のエマニュエル・セイナー。
ネット上の声
- 男に色仕掛けでせまり 殺して食べる?
- 何かを企み、柱の影から目を光らせてニヤリとするエイダンギレンではなくフツーのエイ
- 覗きがテーマかと思いきや少女誘拐事件を絡ませたり、宗教的な要素を匂わせたりとピン
- 色々追い付かなかったけどTシャツ・手袋・マスクは可愛かった
サスペンス
- 製作年1999年
- 製作国アメリカ
- 時間105分
- 監督マーク・D・ハンロン
- 主演エマニュエル・セイナー
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アクション
- 製作年1997年
- 製作国アメリカ
- 時間86分
- 監督イアン・シャープ
- 主演デヴィッド・アークエット
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美貌の元宝石ディーラーがダイヤモンドをめぐり再び輝きを取り戻していく姿を描いたドラマ。監督は女優で本作が監督第3作目となるニコール・ガルシア(映画祭上映作品『お気に入りの息子』)。脚本はガルシアとジャック・フィエスキ。製作はアラン・サルド。撮影は。音楽は「ハワーズ・エンド」のリチャード・ロビンス。美術はテェエリー・フラマン。編集はリュック・バルニエ、フランソワーズ・ボノ。衣裳はナタリー・デュ・ロスコー、エリザベート・タヴェルニエ。出演は「夜の子供たち」のカトリーヌ・ドヌーヴ、「ニルヴァーナ」のエマニエル・セニエ、「勝手に逃げろ/人生」のジャック・デュトロン、「恋するシャンソン」のジャン=ピエール・バクリほか。
ネット上の声
- かつてはやり手の宝石商だったがアルコール依存症に陥っている女性が、宝石商の夫の死
- ドヌーヴがアル中役という事でなのか、内容がかなり込み入っているのに、フワフワとし
- ダイヤモンドをめぐるサスペンス、次々と現れる登場人物たちの紹介が後手に回る脚本だ
- おもしろいかは謎やけど、26年も前の映画ってことを感じさせへんファッションが良い
ヒューマンドラマ
- 製作年1998年
- 製作国フランス
- 時間117分
- 監督ニコール・ガルシア
- 主演カトリーヌ・ドヌーヴ
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ポーランドの巨匠イエジー・スコリモフスキ監督が83分間セリフなしで撮り上げ、第87回ベネチア国際映画祭で審査員特別賞、最優秀男優賞を受賞したサバイバルアクション。アフガニスタンで米兵を殺害したアラブ人兵士ムハマンドは、ヘリの爆撃を受け、一時的に聴力を失う。米軍に捕まりどこかへ移送される途中、護送車のアクシデントにまぎれて脱走したムハマンドは、雪に閉ざされた深い森の中を逃走する。主演はビンセント・ギャロ。
ネット上の声
- アフガンの砂漠から囚人として東欧へと移送されたヴィンセント・ギャロが、生き延びる
- 感情移入も許さず。ただ生きるために殺す。
- 諦めない。なでしこ、菅直人、ヒゲおやじ。
- キートンの無声ギャグ映画なら良いのに…
アクション
- 製作年2010年
- 製作国ポーランド,ノルウェー,イギリス,ハンガリー
- 時間83分
- 監督イエジー・スコリモフスキ
- 主演ヴィンセント・ギャロ
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「戦場のピアニスト」「ゴーストライター」の鬼才ロマン・ポランスキー監督が、「毛皮のヴィーナス」以来4年ぶりに手がけた監督作。フランスの女性作家デルフィーヌ・ドゥ・ビガンの小説「デルフィーヌの友情」を原作に、ふたりの女性が織り成す危うい関係を軸に描いたミステリー。自殺した母親との生活をつづった私小説がベストセラーとなったものの、その後はスランプに陥ってしまった作家デルフィーヌの前に、熱狂的なファンを自称する女性エルが現れる。本音で語り合えるエルに信頼を寄せ、共同生活を始めたデルフィーヌだったが、エルが時折みせるヒステリックな一面や可解な言動に次第に翻弄されていく。やがてエルの壮絶な身の上を知ったデルフィーヌは、その話を小説にしようとするのだが……。デルフィーヌ役はポランスキー監督の妻でもあるエマニュエル・セニエ、エル役は「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」などハリウッドでも活躍するエバ・グリーン。「パーソナル・ショッパー」「アクトレス 女たちの舞台」などで知られるフランスの名監督オリビエ・アサイヤスが、ポランスキー監督とともに脚本を執筆した。
ネット上の声
- 技巧派で見せ切ったポランスキー監督最新作
- 女流作家の心の葛藤を描いた作品です。
- 真実と虚像の境界が妖しくおそろしい
- タイトルコールで判明する虚構の正体
サスペンス
- 製作年2017年
- 製作国フランス,ベルギー,ポーランド
- 時間100分
- 監督ロマン・ポランスキー
- 主演エマニュエル・セニエ
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イタリアン・ホラーの巨匠ダリオ・アルジェントが、自身の原点ともいえるジャーロ映画に回帰した猟奇スリラー。「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディが主演を務める。トリノで外国人女性ばかりを狙う残忍な誘拐殺人事件が続発。行方不明になったセリーヌの姉リンダに依頼されて捜査を開始したエンツォ警部は、被害者が遺した「彼は黄色い(ジャーロ)」というメッセージをヒントに、殺人鬼の正体に迫っていくが……。
ネット上の声
- 愛なしに受け止めるのはちょっと難しい映画
- セルフオマージュとダークなメッセージ
- 「ジャーロ」って、なんジャーロ?
- アルジェント御大ですら・・・・
サスペンス
- 製作年2009年
- 製作国アメリカ,イタリア
- 時間92分
- 監督ダリオ・アルジェント
- 主演エイドリアン・ブロディ