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1982年に発表した実験的作品の金字塔「天使 L'ANGE」で知られるフランスのパトリック・ボカノウスキー監督が、同作以来34年ぶりに手がけた長編第2作。特殊撮影やミニチュアとの合成技術などを駆使したスタジオワークによって「光」の造形美を追求した「天使 L'ANGE」に対し、本作では、花火や海岸で過ごす人々、馬に乗る男の遠景、列車からの木洩れ陽、監督自身の撮影風景、幻燈パフォーマンス、アニメーション、舞台劇、曙光と暁光など、主にリアルな撮影で得られた光と影によって織りなされ、フィルムとデジタルのハイブリッドによる映像美が全編にわたって展開する。音楽は、監督の妻であり盟友のミシェル・ボカノウスキーが担当。
ネット上の声
- 『天使』は怖い映画で苦手だったのでどうかなーと思ったんですけどこちら『太陽の夢』
- 映像へのアプローチの仕方が全く違うので比較はできないのだけど、正直、天使の方が映
- 『天使』よりは観やすいけど、やっばり実験映画てのはよく分からない
- 「天使」からさらに光を突き詰めたデジタルボカノウスキー
アニメ
- 製作年2016年
- 製作国フランス
- 時間63分
- 監督パトリック・ボカノウスキー
- 主演---
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記憶を失った男が辿り着いた謎めいた海辺の家。繰り返される日常と不気味な幻影が織りなす実験的映像詩。
時代も場所も不明な、とある海辺。記憶を喪失した一人の男が、古びた家に辿り着く。家の中には、彼を待っていたかのような男女の姿。食事、散歩、そして眠り。淡々と繰り返される日常風景。しかし、その平穏は突如として奇妙な幻影や不協和音によってかき乱される。ここは現実か、それとも夢か。男の失われた記憶と、家の住人たちの正体を巡るシュールな探求の旅。
- 製作年1992年
- 製作国フランス
- 時間14分
- 監督パトリック・ボカノウスキー
- 主演---
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光と影が織りなす悪夢。言葉を捨て、映像と音響だけで観る者の感覚を支配する前衛的アートフィルム。
階段を昇り続ける男。宙を舞う司書。仮面をつけた剣士。本作に明確な物語は存在しない。監督パトリック・ボカノウスキーが創造したのは、反復と変容を繰り返す映像の迷宮。特殊レンズで歪められたモノクロームの世界で、日常的な動作は不気味な儀式へと姿を変える。ミシェル・ルグランの妹であるミシェル・ボカノウスキーが手掛けるミュージック・コンクレートが、視覚的な幻惑をさらに増幅。論理を捨て、ただ感覚の洪水に身を委ねる体験。観る者を悪夢の底へと誘う、唯一無二の映像詩。
ネット上の声
- 物体をあらゆる角度、動きから考察している実験映画
- 不気味で恐ろしくも、限りなく美しい
- 遊び心が芸術の始まりと教えてくれる
- 実験映画の最高傑作。発狂スレスレに
- 製作年1982年
- 製作国フランス
- 時間70分
- 監督パトリック・ボカノワスキー
- 主演モーリス・バケ