全3作品。アルチュール・アラリ監督が制作した映画ランキング

終戦を信じず、フィリピンのジャングルで約30年間戦い続けた男。彼の孤独な戦争の真実。

1944年、太平洋戦争末期のフィリピン・ルバング島。陸軍少尉・小野田寛郎は、ゲリラ戦を指揮し、何としても生き延びるよう命じられる。やがて日本は敗戦。しかし、ジャングルの奥深くで戦い続ける彼らには、その報は敵の謀略としか思えなかった。仲間を失い、食料も尽き、変わりゆく世界から完全に孤立しながらも、小野田は任務遂行という信念を貫き通す。これは、終戦の事実を信じられず、約30年もの間、たった一人で戦争を続けた男の物語。彼の目に映ったジャングルでの日々、そして孤独な戦いの果てに待ち受ける衝撃の結末。

父の死をきっかけに、ダイヤモンド取引を営む一族の闇へ。裏切りと欲望が渦巻く、フレンチ・ノワールの傑作。

パリの裏社会で孤独に生きてきた青年ピエール。ある日、疎遠だった父の訃報が届く。父の葬儀で彼が知ったのは、自らがベルギー・アントワープでダイヤモンド取引を営む名門一族の血を引くという事実。一族に居場所を求め、そのビジネスに足を踏み入れたピエール。しかし、華やかな世界の裏側は、裏切りと暴力が支配する犯罪組織そのものだった。一族に認められるため、彼は大規模なダイヤモンド強盗計画への参加を強要される。後戻りのできない闇の世界で、彼を待ち受ける過酷な運命。緊迫感あふれるフレンチ・クライムスリラー。

ある午後、避暑地の川のほとりではコンサートが開かれている。ロドルフは、休暇中のパリジャン、ジュリアだけに⽬を向けている気弱な⻘年アレックスに気づく。ロドルフは彼なりの⽅法でアレックスを助けることを決意するが…。