ろう者の両親をあたたかな視点で描いた「きらめく拍手の音」で高い評価を得た韓国のイギル・ボラ監督が、ベトナム戦争時の韓国軍によるベトナム民間人虐殺の記憶に迫ったドキュメンタリー。2018年4月にソウルで開かれた市民平和法廷に立つベトナム人女性、グエン・ティ・タン。彼女は、1968年のベトナム戦争中に韓国軍が起こした虐殺事件「フォンニィ・フォンニャットの虐殺」の生存者だ。8歳の時に韓国軍に家族を殺され孤児となった彼女は、その記憶を思い出して涙を浮かべる。ベトナムのリゾート都市ダナンから車で20分ほどの場所にあるフォンニィ村。村では陰暦の2月に同日同時刻に亡くなった村人たちを弔い、慰霊碑の前で50年間欠かさず祭祀を執りおこなってきた。あの日の出来事を目撃したディン・コムは身振り手振りを交えて当時を再現し、あの日の後遺症で視力を失ったグエン・ラップはこれまで語ることのなかった記憶を絞り出すように語り始める。その一方で、韓国軍人たちは「我々は良民は殺していない」との主張をする。
ネット上の声
- 痛みを知るものが、また痛みを与える絶望
- 日本人がしていたこと
- トラウマを抱えた人にカメラを向けて、トラウマを話してくださいということ ただただ
- 監督陣含む我々若い世代と実際に体験された方々、そして運動を続けてきた先輩方、どう
ドキュメンタリー
- 製作年2018年
- 製作国韓国
- 時間79分
- 監督イギル・ボラ
- 主演---