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「息を殺して」「泳ぎすぎた夜」で国際的にも注目を集めている俊英・五十嵐耕平監督が、海辺の町を舞台に忘れることのできない大切な時間を描いた、ひと夏の物語。
2023年8月19日、伊豆にある海辺のリゾートホテルを訪れた幼なじみの佐野と宮田。そのホテルはまもなく閉館することになっており、アンをはじめとしたベトナム人の従業員たちは、ひと足早く退職日を迎えようとしている。佐野は、5年前にここで出会って恋に落ち、結婚した妻の凪を最近亡くしたばかり。妻との思い出に固執し、自暴自棄になる佐野の様子を見かねた宮田は、友人として助言をするものの、その言葉は佐野には届かない。2人は少ない言葉を交わしながら思い出の場所を巡り、5年前に凪が失くした赤い帽子を探すが……。
佐野役を「TOCKA タスカー」の佐野弘樹、宮田役を濱口竜介監督の「悪は存在しない」にも出演した宮田佳典、凪役を今泉力哉監督の「猫は逃げた」に主演して注目された山本奈衣瑠がそれぞれ演じた。「泳ぎすぎた夜」で共同監督を務めたダミアン・マニベルがプロデューサーとして参加し、日仏合作映画として製作された。第81回ベネチア国際映画祭ベニス・デイズ部門のオープニング作品に選出。
ネット上の声
- 凪の想いが心に沁みる
- 「喪失がもたらす幸せな想い出」
- 思い返せばいい映画だった
- 自分にはやや難解でした
- 製作年2024年
- 製作国日本,フランス
- 時間94分
- 監督五十嵐耕平
- 主演佐野弘樹
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諏訪敦彦や黒沢清に師事し、大学在学中に手がけた初長編「夜来風雨の声」が海外で高い評価を 受けた五十嵐耕平監督の東京藝術大学大学院修了作品。憲法が改正されて国防軍も創設され、東京オリンピックを約2年後に控えた2017年12月30日。ゴミ処理工場に一匹の犬が迷い込む。事務のタニちゃんは犬を探すが見つからない。夜勤を終えたケンはこの日非番のゴウとテレビゲームで遊んでいる。足立さんは帰ろうとせず、ヤナさんは新年の飾り付けに勤しんでいる。工場で働く彼らは、それぞれ同じような問題を抱えていた。妊娠、不倫、家族、戦争で死んだ友達。そんな中、足立さんとの不倫関係に思い悩むタニちゃんだったが、いつしか既に死んだはずの元工場長の父親が、この場所にいるのではないかと感じ始める。
ネット上の声
- 寂しい夜勤の工場
- えっ?なかなか評価高いみたいだけれど、90 分弱なんで胸を撫で下ろした
- むかしから、とるにたらない願かけをするくせがある
- 世界の捉え方に、強く共感をおぼえる。
ヒューマンドラマ
- 製作年2014年
- 製作国日本
- 時間85分
- 監督五十嵐耕平
- 主演谷口蘭
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「若き詩人」のダミアン・マニベルと「息を殺して」の五十嵐耕平というフランスの日本の若き映画監督が、2014年ロカルノ国際映画祭で出会ったことをきっかけに製作した、共同監督作品。冬の青森に暮らす少年の小さな冒険譚が描かれる。一面が雪に覆われた冬の青森。魚屋の父は毎晩夜中に起き、街の市場へ出かけていく。6歳の息子は父の出がけに目を覚ましてしまい、そのあとふたたび寝付くことができなくなってしまう。家族が寝静まる中、一枚の絵を描いた少年は、翌朝、いつものように学校へ登校する途中で、ふと道をそれ、いつしか電車に乗り、自分の描いた絵を父に届けるために魚市場へと向かう。
ネット上の声
- スタンダードサイズ?っていうのかな?構図、ものすごくとんでもなくこ...
- スタンダードサイズ?っていうのかな?構図、ものすごくとんでもなくこ...
- TV番組では出来ない映画ならではの
- 父親との接点が少ない事に不満を持って取った行動なのだろう。やさしい...
ヒューマンドラマ
- 製作年2017年
- 製作国フランス,日本
- 時間79分
- 監督五十嵐耕平
- 主演古川鳳羅