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文化庁委託事業「ndjc(New Directions in Japanese Cinema):若手映画作家育成プロジェクト」の2019年度に製作された短編3作品のうちの1作。小学4年生のみどりはママと2人暮らし。パパは仕事で外国へ行ったきり、ほとんど帰ってこない。ママの心には穴が空いていて、みどりは自分がそれを埋められないことを知っている。学校へ行けば友達がいるけど、なんだか満たされない。同じく小学4年生の風太の家にもお父さんはいない。お母さんは宗教に熱心で、お姉ちゃんは中学生になって反抗しはじめた。子どもたちは今日も「起きたら何もかも大丈夫になっていますように」と願いながら眠りにつく。監督は、初監督作「あみこ」がPFFアワード2017に入選、第68回ベルリン国際映画祭に史上最年少で招待された山中瑶子。
ネット上の声
- 雰囲気映画
- 本作の長編版を観たい、観たい、観たいーーーー。
- 子供たちVS優しくない世界
- お魚虐待映画
ヒューマンドラマ
- 製作年2019年
- 製作国日本
- 時間30分
- 監督山中瑶子
- 主演根本真陽
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監督の山中瑶子が19歳から20歳にかけて、独学で撮り上げた長編初監督作。スタッフ、キャストをSNSで探すなど手探りでつくられた作品で、第39回ぴあフィルムフェスティバルで取り上げられ、PFFアワードで観客賞を受賞。その後も、第68回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に史上最年少で招待されたほか、香港国際映画祭やカナダのファンタジア映画祭など、各国の映画祭で上映された。「どうせ死ぬんだから頑張っても意味がない」という考えを持つ女子高生あみこが、同じようなニヒリストだがサッカー部の人気者のアオミくんに恋をする。一生忘れられない魂の時間を共有した2人は、運命共同体になるはずだったが……。
ネット上の声
- 女子高生あみこのイタさはワールドワイドだ
- 映画の形をしたセックス・ピストルズ
- エリックサティの使い方が巧すぎ
- 若さで撮れる映画は貴重だと思う
青春
- 製作年2017年
- 製作国日本
- 時間66分
- 監督山中瑶子
- 主演春原愛良
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初監督作「あみこ」でベルリン国際映画祭フォーラム部門に史上最年少で招待されるなど高く評価された山中瑶子が監督・脚本を手がけ、「あんのこと」の河合優実を主演に迎えて撮りあげた青春ドラマ。現代日本の若者たちの恋愛や人生を鋭い視点で描き、2024年・第77回カンヌ国際映画祭の監督週間で国際映画批評家連盟賞を受賞した。
21歳のカナにとって将来について考えるのはあまりにも退屈で、自分が人生に何を求めているのかさえわからない。何に対しても情熱を持てず、恋愛ですらただの暇つぶしに過ぎなかった。同棲している恋人ホンダは家賃を払ったり料理を作ったりして彼女を喜ばせようとするが、カナは自信家のクリエイター、ハヤシとの関係を深めていくうちに、ホンダの存在を重荷に感じるようになる。
「猿楽町で会いましょう」「サマーフィルムにのって」の金子大地がハヤシ、「せかいのおきく」「プロミスト・ランド」の寛一郎がホンダを演じ、新谷ゆづみ、中島歩、唐田えりか、渋谷采郁が共演。
ネット上の声
- 根深い男社会への不服を全身で表すカナに、ぐいぐい突かれる痛みと快感
- 戦いに疲れ、傷つき、怒るヒロインは大都会のヌーなのか?
- 現代を砂漠にするのはまだ早い
- 眺める人生、眺められる人生
ヒューマンドラマ
- 製作年2024年
- 製作国日本
- 時間137分
- 監督山中瑶子
- 主演河合優実