全3作品。和島香太郎監督が制作した映画ランキング

この子がいるから、私は母でいられる。老いた母と自閉症の息子が、地域社会との交流の中で見つけるささやかな幸せ。

とある町で、穏やかに暮らす母・珠子と、自閉症を抱える50歳の息子・忠男。毎朝の庭いじりと、グループホームへの通所が彼らの日課。しかし、珠子の体は少しずつ老い、自分が亡き後の息子の将来に不安を募らせる。そんな中、忠男の行動がきっかけで、ご近所との間に小さな波風が立ち始める。息子のすべてを受け入れようとする母の深い愛情と、自立させなければという焦り。社会との関わりの中で、少しずつ変化していく親子の関係。当たり前の日常が、かけがえのない宝物だと気づかされる、優しくも切実な家族の物語。

プロデューサーで女優の杉野希妃が製作、主演を務め、これが長編デビュー作となる和島香太郎監督とともに企画したオリジナル作品。少年愛者の女性教師の姿を通し、人間の欲望や、その欲望に抗う孤独な姿を描いた。恋人がいながらも、自分を慕う女生徒と関係を持つ女子高教師のサラは、ある日、幼い頃に離別した父親の充が暴行事件に巻き込まれたという報せを受け、父の自宅を訪れる。するとそこには、充と性的な関係を持つ少年・望人が監禁されていた。望人の存在が発覚することを恐れた父の頼みで、サラは望人をかくまうことになるが、望人と触れ合うことで、自身の内にも父と同じ少年愛者の血が流れていることを自覚する。望人に欲情し、犯してしまったサラは、恋人とも別れ、望人との共同生活を続ける。歪んだ関係でありながらも、望人もサラと心を通わせていくが、時ととにも望人は成長し、少年ではなくなっていく。