独裁政権下のフィリピンの片田舎。夫から理髪店を継いだ未亡人が、時代のうねりの中で見つける自らの生き方と尊厳の物語。
1970年代、マルコス独裁政権下のフィリピン。人里離れた小さな村で、夫を亡くしたマリルーは、村で唯一の理髪店を継ぐことを決意する。当初は戸惑う村人たち。しかし、彼女の誠実な仕事ぶりは次第に信頼を得て、店は男たちの憩いの場、そして秘密の告白場所となっていく。やがて、腐敗した村長と反政府ゲリラとの対立が激化する中、マリルーは意図せず時代の大きな渦の中心へと巻き込まれていく。一人の女性が下す、静かだが重大な決断の物語。
ネット上の声
- 最初は静かな映画かと思ったけど、後半の展開に引き込まれた。理髪師の生き様が、国の歴史と重なって見えてきて、すごく考えさせられる作品でした。
- 主人公の表情が全てを物語ってる。傑作。
- フィリピン映画って初めて観たけど、映像が綺麗でよかった。静かに心に沁みる感じ。
- テーマは重厚で良いんだけど、ちょっと展開がゆっくりかな。もう少しテンポが良ければもっと楽しめたかも。
ヒューマンドラマ
- 製作年2013年
- 製作国フィリピン
- 時間120分
- 監督ジュン・ロブレス・ラナ
- 主演ユージン・ドミンゴ