-
歌人の山中千瀬が初めて映画の脚本を手がけ、海辺の故郷を離れて音信不通となった姉妹の再会をつづった中編映画。
都会での単調な毎日に生きる意味を見失っていた姉・くーちゃんのもとに、妹・さきちゃんから突然電話がかかってくる。故郷ではない海辺で会うことにした姉妹は、かつて一緒に読んだ一編の詩をきっかけに、共通の記憶と感情を呼び起こされていく。記憶と夢が混ざりあい、現実と想像が絡みあう世界で、姉妹は新たな脱出の旅を始める。
山中千瀬が自身の詩「脱出の最中」をタイトルに執筆したオリジナル脚本に、山中の創作「夢日記」からの引用を加え、映画と言葉のコラボレーションに挑戦。姉妹の再会の物語を「断片化された言葉」と「身体」の再会のメタファーとしてとらえ、人と人とが時間と場所を再び共有することの新たな感覚を紡ぎだす。
「オーガスト・マイ・ヘヴン」の村上由規乃が妹・さきちゃん、「ふゆうするさかいめ」のカワシママリノが姉・くーちゃんを演じた。東京・多摩市で映画の上映やシネクラブを行なっているカフェバー「キノコヤ」が製作を手がけ、「にわのすなば GARDEN SANDBOX」「ヴィレッジ・オン・ザ・ヴィレッジ」の黒川幸則監督がメガホンをとった。
ヒューマンドラマ
- 製作年2025年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督黒川幸則
- 主演村上由規乃
-
人口減少が進む村で「レンタル家族」を始めた青年。嘘から始まる、本当の繋がりを探す物語。
過疎化が進む小さな村。村役場で働く内気な青年・優一は、村おこしのために「レンタル家族」サービスを思いつく。孤独な高齢者のもとへ、理想の家族を派遣するこの事業。依頼人と演者たちの間には、次第に嘘と真実が入り混じった不思議な絆が芽生え始める。偽りの関係の中で、人々が見つけ出す本当の温もりと、失われたコミュニティの再生。しかし、この奇妙なサービスが村に巻き起こす、ある大きな波紋。
ネット上の声
- 不思議な風情、風景。
- 理解されるとか、興行的に成功するとか、そういう商業性を皆無にしてこのくらいピュア
- 冒頭のワインボトル然りおしゃれな飲み屋で佐伯美波がギターを渡して照明にそれをぶつ
- 登場人物全員生きてるんだか死んでるんだか分からなかった 街にも命を感じなかった
- 製作年2016年
- 製作国日本
- 時間76分
- 監督黒川幸則
- 主演田中淳一郎
-
東京都多摩市でインディペンデント映画の上映などを行っているカフェバー「キノコヤ」が初めて製作した長編映画。
友達の誘いで知らない町、十函(とばこ)にアルバイトの面接に訪れたサカグチは、仕事内容の理不尽さにバイトを断って家に帰ろうとする。しかし、なぜかすんなり帰ることができず、町をさまようなかで謎めいた出会いと別れを繰り返す。
かつて鋳物工業で栄え、現在も工場街のある埼玉県川口市の領家で撮影が行われ、時代の変遷の中で失われつつある都市近郊の風景の痕跡を、さまよい歩く主人公の姿を通して映し出す。出演は「ふゆうするさかいめ」のカワシママリノ、「オーファンズ・ブルース」「街の上で」の村上由規乃ら。監督は「ヴィレッジ・オン・ザ・ヴィレッジ」の黒川幸則。
ネット上の声
- 感受性が豊かすぎて社会に馴染めないですみたいな人間がそもそも馴染もうという気すら
- キャンドルジュンの記者会見ライブ配信にかなり持ってかれそうになったけど、何とか自
- かつて十函町には一家に1台スケボーがあった→人間の数よりもスケボーが多かった、と
- 中原昌也が究極の雑木林映画と言っていたがロケ地は荒川沿いの川口で、東京のどのあた
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間70分
- 監督黒川幸則
- 主演カワシママリノ