「鉱 ARAGANE」で長編デビューを飾り、世界に羽ばたく若い才能のために2020年に設立された大島渚賞の第1回受賞者となった小田香監督が、メキシコ・ユカタン半島洞窟内にある泉セノーテの神秘を追ったドキュメンタリー。メキシコ、ユカタン半島北部。その地に点在するセノーテと呼ばれる洞窟内の泉は、マヤ文明の時代唯一の水源で、雨乞いの儀式のために生け贄が捧げられた場所でもあった。この泉の近辺には現在もマヤにルーツを持つ人びとが生活している。マヤの人たちによって伝えられてきた精霊の声やマヤ演劇のセリフテキスト、そして水中と地上を浮遊する映像から、現世と黄泉の世界を結ぶと信じられていたセノーテをめぐる人びとの過去と現在の記憶が紡がれていく。
ネット上の声
- 水中をゆく魂の浮遊のようなカメラの動きに陶酔感すら覚える
- 執拗な水中ロング・ショットや水飛沫を前にして、霊的なおどろおどろしさ/音楽的快楽
- 古代から村の唯一の水源であると同時に黄泉の世界へと繋がっているという伝説を持つセ
- 引きで見る美しさと寄りで見る恐ろしさの二面性が神秘的、傑作アンビエント映画
ドキュメンタリー
- 製作年2019年
- 製作国日本,メキシコ
- 時間75分
- 監督小田香
- 主演---