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文学への夢と、尊敬できない父への葛藤。故郷に帰った青年作家が自らのルーツと向き合う、重厚な人間ドラマ。
現代トルコの田舎町。作家になる夢を抱き、大学を卒業した青年シナンが故郷に戻ってくる。彼は自費出版で本を出すため資金集めに奔走するが、理想と現実の壁にぶつかる日々。彼の最大の悩みは、尊敬できず、反発を覚えるギャンブル依存症の父の存在。それでも断ち切れない家族の絆との間で、彼の心は激しく揺れ動く。故郷の人々との対話を通し、シナンは自分自身と父、そして人生を深く見つめ直していく。
ネット上の声
- 3時間超えだけど、それを感じさせない濃密な会話劇。父と息子の関係性がじっくり描かれていて、自分と重ねて見てしまった。トルコの田舎の風景も美しくて、文学的な余韻に浸れる一本。
- とにかく長くて退屈だった…。主人公の理屈っぽい感じがずっと続いて、正直しんどかったです。自分には合わなかったかな。
- ジェイラン監督やっぱり好きだわー。主人公の青臭さとかプライドの高さが、逆に人間味あって引き込まれた。
- 映像がとにかく綺麗でした。
ヒューマンドラマ
- 製作年2018年
- 製作国トルコ,フランス,ドイツ,ブルガリア,マケドニア,ボスニア・ヘルツェゴビナ,スウェーデン,カタール
- 時間189分
- 監督ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
- 主演アイドゥン・ドウ・デミルコル
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雪深いアナトリアのホテルを舞台に、元俳優の男が自らの内面と人間関係の亀裂に向き合う、濃密な人間ドラマ。
トルコ、カッパドキアの雪景色。元舞台俳優でホテル経営者のアイドゥンは、若く美しい妻ニハルと、離婚して出戻った妹ネジュラと共に暮らす日々。知識人としてのプライドから周囲を見下す彼と、慈善活動に心の拠り所を求める妻との間には、見えない溝。ある日、家賃を滞納する一家の少年がアイドゥンの車の窓ガラスを割り、その一件が、彼らが抱える偽善や欺瞞を容赦なく暴き出す。凍てつく冬景色の中、剥き出しになる人間のエゴと孤独。彼らが迎える朝に光は差すのか。
ネット上の声
- 圧倒的な会話劇。これぞ映画の真髄。
- 雪のカッパドキアが美しすぎて…。3時間超えだけど、人間の偽善や本性が炙り出される会話に引き込まれました。人を選ぶけど、ハマる人にはたまらない傑作だと思う。
- とにかく長いし会話ばっか!でも、あのホテル泊まってみたいなぁ。景色と音楽は最高でした。
- 登場人物、みんな口達者でちょっと嫌な感じw でもそれがリアルで、色々考えさせられましたね。
ヒューマンドラマ
- 製作年2014年
- 製作国トルコ,フランス,ドイツ
- 時間196分
- 監督ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
- 主演ハルク・ビルギナー
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「雪の轍」で第67回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したトルコの名匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督が、トルコ・アナトリア東部に広がる荘厳な自然の大きさと、自我に縛られた人間の悲しいほどの小ささを大胆に対比させて描いたドラマ。
冬が長く雪深いトルコ東部の村。プライドの高い美術教師サメットはこの村を忌み嫌っているが、村人たちからは尊敬され、女生徒セヴィムからも慕われていた。ところがある日、サメットは同僚ケナンとともに、セヴィムたちから身に覚えのない“不適切な接触”を告発されてしまう。そんな中、サメットは美しい義足の英語教師ヌライと知り合う。
主人公サメット役に「シレンズ・コール」のデニズ・ジェリオウル。2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、ヌライ役のメルベ・ディズダルがトルコ人として初めて女優賞を受賞した。
ネット上の声
- トルコの雄大な自然と人間の心の小ささの対比がすごい。主人公には共感できないけど、そのリアルさが逆に突き刺さる。
- 主人公が面倒くさい人でイライラしたw でも映像は綺麗。
- 人間の本質を抉る傑作。
- 長くて少し退屈。途中の不思議なシーンの意味がよく分からなかった。
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国トルコ,フランス,ドイツ
- 時間198分
- 監督ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
- 主演デニズ・ジェリオウル
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トルコの名匠ヌリ・ビルゲ・ジェイランが、第61回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した人間ドラマ。街の有力者セルベットの運転手を務める男エユップは、セルベットが運転中に起こした死亡事故の罪をかぶって刑務所に入り、多額の報酬をもらうことに。報酬は出所後に支払われることになっていたが、エユップの妻ハジェルは息子にせがまれて前払いを頼みにセルベットのもとを訪れ、彼に誘惑されて関係を持ってしまう。息子はセルベットと母の関係を知りながらも、父親には伝えずにいた。しかし出所したエユップは自ら妻の不貞に気づき葛藤する。
ネット上の声
- 「見ざる、聞かざる、言わざる」って日本だけじゃなくて国際的な表現なのか!という事
- 透明性と混濁性の奇跡的な共存として大気の蠢き、風のざわめき、光線の煌めき、空の淡
- 雪の轍、昔々アナトリアで、読まれなかった小説みたいに台詞だらけではなく、とても会
- 多分自分が思ってるより圧倒的にいい映画なんだろうが、疲れたハネケみたいな感じでダ
ヒューマンドラマ
- 製作年2008年
- 製作国トルコ,フランス,イタリア
- 時間---分
- 監督ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
- 主演ヤヴーズ・ビンゴル
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広大なアナトリアの闇夜、男たちは死体を捜す。一夜の捜索が暴き出す、人間の罪と真実。静寂に満ちた傑作サスペンス。
舞台はトルコのアナトリア地方に広がる、何もない荒野。ある殺人事件の容疑者が自供し、検事、医師、警察官らが死体の遺棄現場へと向かう。しかし、容疑者の記憶は曖昧で、一行を乗せた車は果てしない闇の中を彷徨い続ける。長い夜が更けていく中、車内で交わされる他愛ない会話。そこから次第に男たちの過去、後悔、そして人生の真実が浮かび上がってくる。死体を捜すという単純な目的は、やがてそれぞれの内面を深く掘り下げる旅へと変貌。夜が明けるとき、彼らが見つけるものとは。
ネット上の声
- 一度見ただけでは理解不能、で、二度目は?
- とても独特な作風、不思議な感動に浸れる
- トルコ映画のミステリアスな人間模様
- 美しく静かに紡がれる157分の物語
サスペンス
- 製作年2011年
- 製作国トルコ,ボスニア・ヘルツェゴビナ
- 時間157分
- 監督ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
- 主演ムハンメト・ウズネル