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「雪の轍」で第67回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したトルコの巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイランが、1冊の本をめぐって繰り広げられる父と息子の軋轢と邂逅を、膨大なセリフと美しい映像で描いたヒューマンドラマ。知人の父子の物語に魅了されたジェイラン監督が、自身の人生も反映させながら完成させた。作家志望の青年シナンは、大学を卒業してトロイ遺跡近くの故郷へ戻り、処女小説を出版しようとするが誰からも相手にされない。シナンの父イドリスは引退間際の教師で、競馬好きなイドリスとシナンは関係が上手くいかずにいた。父と同じ教師になって平凡な人生を送ることに疑問を抱きながらも、教員試験を受けるシナン。父子の気持ちは交わらぬように見えたが、誰も読まなかったシナンの小説が2人の心を繋いでいく。2018年・第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。
ネット上の声
- 3時間超えだけど、それを感じさせない濃密な会話劇。父と息子の関係性がじっくり描かれていて、自分と重ねて見てしまった。トルコの田舎の風景も美しくて、文学的な余韻に浸れる一本。
- とにかく長くて退屈だった…。主人公の理屈っぽい感じがずっと続いて、正直しんどかったです。自分には合わなかったかな。
- ジェイラン監督やっぱり好きだわー。主人公の青臭さとかプライドの高さが、逆に人間味あって引き込まれた。
- 映像がとにかく綺麗でした。
ヒューマンドラマ
- 製作年2018年
- 製作国トルコ,フランス,ドイツ,ブルガリア,マケドニア,ボスニア・ヘルツェゴビナ,スウェーデン,カタール
- 時間189分
- 監督ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
- 主演アイドゥン・ドウ・デミルコル
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雪深いアナトリアのホテルを舞台に、元俳優の男が自らの内面と人間関係の亀裂に向き合う、濃密な人間ドラマ。
トルコ、カッパドキアの雪景色。元舞台俳優でホテル経営者のアイドゥンは、若く美しい妻ニハルと、離婚して出戻った妹ネジュラと共に暮らす日々。知識人としてのプライドから周囲を見下す彼と、慈善活動に心の拠り所を求める妻との間には、見えない溝。ある日、家賃を滞納する一家の少年がアイドゥンの車の窓ガラスを割り、その一件が、彼らが抱える偽善や欺瞞を容赦なく暴き出す。凍てつく冬景色の中、剥き出しになる人間のエゴと孤独。彼らが迎える朝に光は差すのか。
ネット上の声
- 圧倒的な会話劇。これぞ映画の真髄。
- 雪のカッパドキアが美しすぎて…。3時間超えだけど、人間の偽善や本性が炙り出される会話に引き込まれました。人を選ぶけど、ハマる人にはたまらない傑作だと思う。
- とにかく長いし会話ばっか!でも、あのホテル泊まってみたいなぁ。景色と音楽は最高でした。
- 登場人物、みんな口達者でちょっと嫌な感じw でもそれがリアルで、色々考えさせられましたね。
ヒューマンドラマ
- 製作年2014年
- 製作国トルコ,フランス,ドイツ
- 時間196分
- 監督ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
- 主演ハルク・ビルギナー
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「雪の轍」で第67回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したトルコの名匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督が、トルコ・アナトリア東部に広がる荘厳な自然の大きさと、自我に縛られた人間の悲しいほどの小ささを大胆に対比させて描いたドラマ。
冬が長く雪深いトルコ東部の村。プライドの高い美術教師サメットはこの村を忌み嫌っているが、村人たちからは尊敬され、女生徒セヴィムからも慕われていた。ところがある日、サメットは同僚ケナンとともに、セヴィムたちから身に覚えのない“不適切な接触”を告発されてしまう。そんな中、サメットは美しい義足の英語教師ヌライと知り合う。
主人公サメット役に「シレンズ・コール」のデニズ・ジェリオウル。2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、ヌライ役のメルベ・ディズダルがトルコ人として初めて女優賞を受賞した。
ネット上の声
- 厳しくも美しい大自然に対比させられた主人公の卑小さに魂が震える
- 人間の心中を如実に描いている傑作。サメットは薄気味悪い!
- 感動や衝撃とは一味違う不可解な人間模様に引き込まれる
- 人間の本質を抉り出す会話劇
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国トルコ,フランス,ドイツ
- 時間198分
- 監督ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
- 主演デニズ・ジェリオウル
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トルコの名匠ヌリ・ビルゲ・ジェイランが、第61回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した人間ドラマ。街の有力者セルベットの運転手を務める男エユップは、セルベットが運転中に起こした死亡事故の罪をかぶって刑務所に入り、多額の報酬をもらうことに。報酬は出所後に支払われることになっていたが、エユップの妻ハジェルは息子にせがまれて前払いを頼みにセルベットのもとを訪れ、彼に誘惑されて関係を持ってしまう。息子はセルベットと母の関係を知りながらも、父親には伝えずにいた。しかし出所したエユップは自ら妻の不貞に気づき葛藤する。
ネット上の声
- 「見ざる、聞かざる、言わざる」って日本だけじゃなくて国際的な表現なのか!という事
- 透明性と混濁性の奇跡的な共存として大気の蠢き、風のざわめき、光線の煌めき、空の淡
- 雪の轍、昔々アナトリアで、読まれなかった小説みたいに台詞だらけではなく、とても会
- 多分自分が思ってるより圧倒的にいい映画なんだろうが、疲れたハネケみたいな感じでダ
ヒューマンドラマ
- 製作年2008年
- 製作国トルコ,フランス,イタリア
- 時間---分
- 監督ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
- 主演ヤヴーズ・ビンゴル
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広大なアナトリアの闇夜、男たちは死体を捜す。一夜の捜索が暴き出す、人間の罪と真実。静寂に満ちた傑作サスペンス。
舞台はトルコのアナトリア地方に広がる、何もない荒野。ある殺人事件の容疑者が自供し、検事、医師、警察官らが死体の遺棄現場へと向かう。しかし、容疑者の記憶は曖昧で、一行を乗せた車は果てしない闇の中を彷徨い続ける。長い夜が更けていく中、車内で交わされる他愛ない会話。そこから次第に男たちの過去、後悔、そして人生の真実が浮かび上がってくる。死体を捜すという単純な目的は、やがてそれぞれの内面を深く掘り下げる旅へと変貌。夜が明けるとき、彼らが見つけるものとは。
ネット上の声
- 一度見ただけでは理解不能、で、二度目は?
- とても独特な作風、不思議な感動に浸れる
- トルコ映画のミステリアスな人間模様
- 美しく静かに紡がれる157分の物語
サスペンス
- 製作年2011年
- 製作国トルコ,ボスニア・ヘルツェゴビナ
- 時間157分
- 監督ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
- 主演ムハンメト・ウズネル