全2作品。キム・ソン監督が制作した映画ランキング

振り込め詐欺で全てを失った元刑事。奪われた金を取り戻すため、巨大犯罪組織の拠点に単身潜入するリアルタイム追撃アクション。

舞台は現代韓国・釜山。建設現場で働く元敏腕刑事のソジュンは、ある日、巧妙な電話詐欺（ボイスフィッシング）によって、妻と共に築いた財産の全てを失う。警察の捜査を待てず、怒りに燃える彼は、自らの手で犯人を追い詰めることを決意。目的は、中国に拠点を置く巨大な詐欺組織のコールセンターに潜入し、奪われた金を取り戻し、組織を壊滅させること。そこは、徹底管理された犯罪の要塞。正体が発覚すれば即、死が待つ極限状況下で、ソジュンは元刑事の勘と度胸だけを武器に、姿なき敵の中枢へと迫っていく。果たして彼は、この知能犯罪の巣窟から生還できるのか。

現代の韓国社会や政治を皮肉った内容から、韓国で上映禁止になった問題作。イ・ミョンバク第17代大統領が父という設定で、韓国警察のマスコットキャラクターのポドリ君を主役に据え、父親の愛を求めようと秩序を旗印に破壊の限りを尽くすポドリ君の姿を描く。忠実な警察官ポドリ君は、父親であるイ・ミョンバク大統領への愛情を示すため、放水銃で暴徒を鎮圧し、秩序を乱す不衛生なネズミの駆除に精を出す日々。しかし、いくら頑張っても父親はメールすらくれず、意を決したポドリ君は父親に会うため旅に出るが……。ヤン・シュバンクマイエルやクエイ兄弟に影響を受けたとされる、実写とストップモーションを融合させた映像で描く。