「太陽が知っている」「夕なぎ」のロミー・シュナイダーが出演し、「情婦マノン」「恐怖の報酬」などで知られる名匠アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督により製作されるはずだった幻の映画「地獄」に関するドキュメンタリー。
1964年に製作が開始されるも、監督が病に倒れるなどの悲劇に見舞われ未完となってしまった同作について、残されたフィルムと関係者の証言を集めた。妻の浮気を疑う夫の妄想を表現しためくるめくような映像や、シュナイダーが一糸まとわぬ姿で線路に横たわるシーンなどが収められ、断片的でありながらも強い印象を残すビビッドな色彩と実験的手法を垣間見ることができる。また、独特なメイクで濃艶な表情を見せる一方で、カメラテストなどのオフショット映像からは、天使爛漫な姿のシュナイダーも見ることができる。「没後40年 ロミー・シュナイダー映画祭」(2022年8月5日~25日/Bunkamuraル・シネマ)にて劇場初公開。
ネット上の声
- ロストインラマンチャ的な作品だが、風車に挑むことすら頓挫する方が笑...
- アンリ・ジョルジュ・クルーゾー監督の未完の作品「地獄」についてのドキュメンタリー
- 木乃伊取りが木乃伊に…
- 映画監督という仕事
ドキュメンタリー
- 製作年2009年
- 製作国フランス
- 時間94分
- 監督セルジュ・ブロンベルグ
- 主演ロミー・シュナイダー