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ロシアの寂れた港町で、権力によって家と土地、そして家族の全てを奪われていく男。神は、本当に存在するのかを問う衝撃作。
北ロシアの海辺の町。自動車修理工のコーリャは、美しい妻と息子と共に、先祖代々の土地で暮らしていた。しかし、その土地に目を付けた悪徳市長が、法を盾に土地の強制収用を宣告。コーリャはモスクワから旧友の弁護士を呼び寄せ、権力に立ち向かうことを決意。市長の弱みを握り、一度は優位に立つコーリャ。だが、市長は警察や司法、さらには教会とも癒着し、その権力はコーリャの想像を絶するものだった。抗うほどに深まる絶望。次々と襲いかかる理不尽な悲劇の連鎖。
ネット上の声
- ロシアの権力者の傍若無人ぶりって、皆こうなのか?寒ざむしい風景も手伝いずっと重苦
- ロシアの海辺の閉鎖的で小さな町の市長は市民の私有地を不当に安価で買収しようとして
- アンドレイ・ズビャギンツェフ監督鑑賞5本目でコンプリート⭐️
- 🇷🇺vodkaはこうやってグビグビいくべし🇷🇺
ヒューマンドラマ
- 製作年2014年
- 製作国ロシア
- 時間140分
- 監督アンドレイ・ズビャギンツェフ
- 主演アレクセイ・セレブリャコフ
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離婚寸前の夫婦。ある日、12歳の息子が消えた。憎しみ合う二人が直面する、愛なき世界の絶望的な捜索。
現代のモスクワ。離婚協議中のボリスとジェーニャは、互いを罵り合い、12歳の息子アレクセイの親権を押し付け合っていた。ある朝、両親の口論を聞いてしまったアレクセイが、学校へ向かったきり姿を消す。警察の捜査は進まず、夫婦はボランティアの捜索隊と共に、凍てつくような街や森を探し回る。しかし、息子の行方を追う中で浮き彫りになるのは、彼ら自身の関係の冷え切った現実。愛を失った家族の姿を通して、現代社会の闇を鋭く描き出す衝撃作。
ネット上の声
- 【"利己的人間の愚かさと、無償の献身をする人々の姿を、シニカルな視点で対比的に描いた”愛亡き”作品。両親に愛されず行方不明になった少年と、ウクライナの民の哀しさがダブって見えた作品でもある。】
- 失踪した息子視点で描かれてるかと思ったら違ってて、両親に焦点をあてた作品だった
- Lovelessというインパクト強めなタイトルとジャケットの雰囲気から、重そうな
- 身近なところにも国際社会にも広がるラブレスの病
離婚、 誘拐、 悲劇、 ヒューマンドラマ
- 製作年2017年
- 製作国ロシア,フランス,ドイツ,ベルギー
- 時間127分
- 監督アンドレイ・ズビャギンツェフ
- 主演マリヤーナ・スピヴァク
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12年間、写真の中にしかいなかった父の突然の帰還。父子の空白を埋める旅が、兄弟の心を揺さぶる。
ロシアの田舎町で、母と暮らす兄弟アンドレイとイワン。彼らにとって父とは、12年前に姿を消した、一枚の写真だけの存在。その父が、ある日何の前触れもなく帰ってくる。寡黙で威圧的な父は、理由も告げずに兄弟を人里離れた島への小旅行へと連れ出す。父の愛を渇望し、必死に応えようとする兄アンドレイ。一方、父の存在に不信と反発を抱く弟イワン。ぎこちない旅の中で、父が課す理不尽な試練は、兄弟の関係に亀裂を生じさせていく。旅の終着点で彼らを待つ、衝撃の結末。
ネット上の声
- 子供時代を思い出させる切ない作品
- 話は暗いし静かな映画だけど、
- そんな終わり方って...
- 父は生き抜く方法を教えた
ヒューマンドラマ
- 製作年2003年
- 製作国ロシア
- 時間111分
- 監督アンドレイ・ズビャギンツェフ
- 主演イワン・ドブロヌラヴォフ
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ロシアの荒涼とした大地。妻の衝撃的な告白が、ある家族の日常を静かに、そして決定的に崩壊させる。
都会の喧騒を離れ、二人の子供を連れて夫アレックスの故郷である田舎家を訪れたヴェラ。美しいがどこか寂寥感の漂う風景の中、家族だけの穏やかな時間が流れるはずだった。しかし、ヴェラは夫に「妊娠した。あなたの子ではない」と衝撃の告白。その一言が、夫婦の間に見えない亀裂を生み、アレックスを疑念と苦悩の淵へと突き落とす。愛と信頼が試される中、彼は男としてのプライドを守るため、ある重大な決断を下す。その選択が招く、あまりにも悲劇的な結末。
ネット上の声
- 前半は映像の美しさばかりに気を取られて何の映画なのかよくわからなかった
- 手持ちのDVD📀の中から本作を選び、長尺だけど、思い切って観てみた
- 夫婦の悲劇ものだが、勿体つけた演出に辟易
- ちょっと冗長だけど面白い心理ミステリー
ヒューマンドラマ
- 製作年2007年
- 製作国ロシア
- 時間157分
- 監督アンドレイ・ズビャギンツェフ
- 主演コンスタンチン・ラヴロネンコ
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裕福な夫と貧しい息子、二つの家族の狭間で揺れる元看護師エレナの、愛と欲望が引き起こす静かなる悲劇。
現代のモスクワ。裕福な実業家ウラジーミルと暮らす元看護師のエレナ。彼女には失業中の息子とその家族がおり、密かな経済的援助が心の支え。ある日、ウラジーミルが心臓発作で倒れ、遺産の全てを実の娘に譲ると宣言。孫の将来のため、夫に懇願するも冷たく突き放されるエレナ。愛する家族を守りたい一心で、彼女が下す取り返しのつかない決断。静寂に包まれた日常に潜む格差社会の闇と、家族愛の名の下に行われる冷徹な選択の物語。
ネット上の声
- こちらの不安を掻き立てる上手さもあるが
- 人間を描く行間から見えるロシア社会の闇
- お互い再婚同士の老年夫婦に
- 女性の業に迫った秀作です
ヒューマンドラマ
- 製作年2011年
- 製作国ロシア
- 時間109分
- 監督アンドレイ・ズビャギンツェフ
- 主演ナジェジダ・マルキナ