旧ユーゴスラヴィア紛争で引き裂かれた恋人たちの悲劇を描いたシリアス・ドラマ。監督は本作が日本初紹介となる、サラエボ出身でポーランドでアンジェイ・ワイダなどの下映画を学んだ『Zibot je lep(人生は美しい)』(79、日本未公開)などのボーロ・ドラシュコヴィッチで、脚本も夫人のマヤ・ドラシュコヴィチと共同で執筆。製作はユーゴスラヴィア出身でキプロスに在住し、自身の製作会社ダンフィルムを経営するダンカ・マンジューカを中心に、共同製作としてズラトコ・マンジューカ、ダンテ・パラディーノの共同、製作総指揮として「アメリカを斬る」(69)、「チャタレイ夫人の恋人」などのTVMを手掛けたスティーヴン・ノースが参加。撮影はアレクサンダル・ペトコヴィッチ。音楽構成はネナード・オストウィッチで、全編に渡りモーツァルトの『レクイエム』『ピアノコンチェルト23番』のほかフォークロアの数々を使用。美術はミオドラグ・ミリッチ、編集はスネジャーナ・イワノヴィッチ、衣裳はミリヤーナ・オストウィッチがそれぞれ担当。出演は「エバースマイル・ニュージャージー」「アンダーグラウンド」のミリヤーナ・ヨコヴィッチと本作が映画デビューとなるボリス・イサコヴィッチほか。撮影は物語の舞台となるかつて古都と謡われながら内戦で廃墟と化したブコバル市のほか、戦火を縫って現地でロケされた。
ネット上の声
- ラストシーンがすべてを語る
- 星降る夜に押し入れ探検隊68(これ68であってるかは謎(笑))
- これほどユーゴ紛争(本作はクロアチア内戦)のやり切れなさを伝える映画もない
- ユーゴ紛争で引き裂かれた男女の悲劇を描いた作品
ヒューマンドラマ
- 製作年1994年
- 製作国イギリス,アメリカ,クロアチア
- 時間99分
- 監督ポーラ・ドラシュコヴィッチ
- 主演ミリャナ・ヤコヴィッチ